犬が食べてはいけないダメな野菜一覧!中毒症状などの危険性に注意

犬ダメな野菜
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野菜は、犬にとっても健康に役立つ食材です。

しかし!野菜の中には、犬が食べてはいけないものがいくつかあります

そこで、ちょっと問題です。

下記の10種類の野菜の中で、犬は食べてはダメと言われているものや、食べさせないほうがいい野菜、食べさせる際に注意が必要な野菜はどれでしょうか?

  • 玉ねぎ
  • 里芋
  • アボカド
  • ナス
  • ニンニク
  • アスパラガス
  • ほうれん草
  • らっきょう
  • いんげん
  • タケノコ

気になる答えは…、なんとすべて!

もちろん、これらの中には、与え方にさえ気を付ければ、犬が食べても大丈夫な野菜もあります。

 

今回は、犬に食べさせたらダメな野菜に加え、食べさせ方や選び方に注意が必要な野菜も取り上げます。

犬にとって健康効果をもたらすはずの野菜を食べたことによって、犬が苦しむことのないよう、しっかりとした野菜の知識を身に着けてくださいね。

犬が食べてはいけないダメな野菜

犬ダメな野菜

それでは、犬が食べてはダメな野菜を確認していきましょう。

実は、犬が中毒を起こす野菜は、ほとんどがネギに関係しています。

また、人間の子供でも中毒を起こす可能性があると言われている銀杏や、中毒物質としてはグレーと言われるアボカドにも注意しましょう。

ネギ

犬のネギ中毒は有名ですね。

ネギの中の「有機チオ硫酸化合物」と「アリルプロピルジスルフィド」、「ジアリルプロピルジスルファイド」を犬が摂取すると、赤血球にダメージを与えるため、犬にネギを与えてはいけません。

赤血球が破壊されることによって、体内に酸素が回らなくなり、臓器にも損傷を与えることに。

血尿や黄疸、貧血、下痢、嘔吐(おうと)、痙攣(けいれん)などの症状を経て、最悪の場合、死に至ることもあります。

玉ねぎ

玉ねぎもネギ同様に、犬には与えてはいけません。

玉ねぎの中にも、ネギと同じ中毒物質が含まれ、赤血球を破壊します。

中毒症状もネギとほぼ同じで、ヘモグロビン尿や貧血、黄疸、下痢、嘔吐、痙攣などが起こり、症状が進むと死亡することも。

致死量は体重1kgあたり約20gと言われていますが、その感受性には個体差があると言われています。

ニンニク&ニンニクの芽

ニンニクやニンニクの芽の中毒物質は、ニオイの元である「アリルプロピルジスルフィド」と言われています。

これは、ネギや玉ねぎにも含まれていましたね。

作用としては、やはりネギや玉ねぎと同様。

赤血球を破壊することによって起こる、様々な中毒症状の懸念があります。

ニンニクやニンニクの芽に含まれるアリルプロピルジスルフィド量は、ネギや玉ねぎよりもぐっと少ないそうですが、アリルプロピルジスルフィドの感受性に関しては個体差が激しいため、油断は禁物です。

ニラ

ニラはネギの仲間です。

そのため、ネギに含まれている中毒成分を含みます。

中毒症状としても、ネギ中毒とほぼ同じ。

赤血球を破壊されることによって、血尿や黄疸、貧血、嘔吐、下痢、痙攣などを経て死亡することがあります。

ただ、どの程度の摂取量で中毒が起こるのかははっきりとしていません。

小型犬の場合は、少量でも重篤な症状に陥ることもあるため、特に注意してください。

らっきょう

らっきょうを食べて犬が中毒を起こすのも、実はネギ中毒と同じ成分が原因です。

中毒症状もネギ中毒そのもの。

中毒物質によって赤血球が破壊されることによって、血尿・血便や嘔吐、下痢、貧血、黄疸、痙攣などが起こり、最悪の場合は死に至ります。

ただ、らっきょうを犬に食べさせた事例は少なく、実際にどの程度の量で中毒を起こすのかといった臨床結果はありません。

ほんの少量でも中毒を起こす可能性がないとは言えませんので、気を付けましょう。

銀杏

銀杏に含まれるメチルビリドキシンは、神経毒の一つとして知られています。

メチルビリドキシンによって、嘔吐や下痢、痙攣、意識障害などが起こり、最悪の場合は死に至ることも。

また、銀杏にはギンコライドという皮膚疾患を起こす成分も含まれています。

ギンコライドは、実よりも殻に多く含まれていますが、注意しましょう。

アボカド

アボカドには、「ペルシン」という殺菌成分が含まれています。

鳥やヤギがペルシンを摂取することによって、何らかの中毒症状が起こることは確認されていますが、犬にどのような作用があるのかは未確定の部分が多いとされています。

しかし中には、胃腸炎や心筋障害を起こしたという例もあるため、注意は必要。

ペルシンは、実よりも皮や種に多く含まれます。

中毒症状に注意!犬に「生」で与えるとダメな野菜

犬ダメな生野菜

上記でご紹介した野菜は生でも加熱してもダメですが、加熱はOKでも生で食べさせると危険という野菜もあります。

確認しておきましょう。

里芋

里芋を生のまま犬に食べさせると、中毒の危険があると言われています。

ただし、今の段階では、具体的に生の里芋の何が犬にとって毒となっているのかは不明

最も疑われているのは、シュウ酸カルシウムです。

生の里芋にはシュウ酸カルシウムが含まれていて、食べると口腔内にピリピリとした刺激をもたらします。

また、生の状態だと消化に悪いため、下痢や嘔吐といった中毒症状に似た症状に苦しむのではないか、とも言われています。

いんげん

いんげんも生のまま食べさせてはダメです。

生のいんげんには、レクチンという自然毒の一種が含まれています。

レクチンを摂取すると、栄養の吸収が阻害され、下痢や嘔吐といった症状に苦しむことがあります。

ゆでることによってレクチンを除去できるため、犬にいんげんを与える際には必ず加熱しましょう。

アスパラガス

犬には、アスパラガスを生で与えるのはやめましょう。

アスパラガスの繊維は固いため、生のままだと消化に悪いということもありますが、生のままだとアルカロイドと呼ばれる自然毒も含まれています。

アルカロイドを大量に摂取した場合、痙攣や嘔吐などの中毒症状に苦しむ可能性があります。

アルカロイドは、茹でることによって減らせますので、犬にアスパラガスを与える場合は、茹でたものを与えましょう。

もちろん、茹で汁を与えるのはNGですよ。

ほうれん草

ほうれん草の場合は、生のままで食べさせても中毒を起こすということはありません。

ただ、生のままだとシュウ酸が多く含まれています。

シュウ酸は、シュウ酸カルシウム尿結石の原因となる可能性があります。

ほうれん草のシュウ酸は、ゆでることによって取り除けますので、必ず茹でるようにしましょう。

ちなみに、シュウ酸は他の野菜にも含まれていますが、ほうれん草の含有量は断トツです。

カボチャやナス、ごぼう、イモ類、キノコ類、豆類など

生の状態で中毒物質を含むというわけではありませんが、生のままだと食物繊維が固く、消化し辛い野菜はたくさんあります。

例えば、カボチャやナス、ごぼう、イモ類、キノコ類、豆類などは、必ず加熱したものを与えましょう。

キノコの場合、ホワイトマッシュルームやきくらげなら生でもOKと言われていますが、心配なら加熱してくださいね。

犬には与えないほうがいい野菜

タケノコのアク抜き

中毒物質を含むわけではありませんが、犬には与えないほうがいいと言われている野菜もあります。

確認しておきましょう。

タケノコ

タケノコには、犬が消化を苦手とする食物繊維が多量に含まれています。

量が多いだけでなく、繊維の質がとても固く、タケノコを食べても消化不良を起こす可能性が非常に高いと言えます。

また、シュウ酸の量も多く、尿路結石の原因ともなりかねません。よって、タケノコを犬に与えるのはあまりおすすめできません。

条件によっては中毒物質が!犬に与える際に注意すべき野菜

犬のじゃがいもは芽や皮を取り除く

スーパーマーケット等に流通している状態なら、大抵の場合は食べさせても大丈夫でも、家庭菜園等で収穫された場合、中毒物質が増えている可能性が高い野菜について取り上げます。

じゃがいも

犬には、加熱したじゃがいもなら与えても大丈夫です。

ただし、じゃがいもに日光を当てると、ソラニンやチャコニンといった中毒物質が増えます

ソラニンやチャコニンを含むじゃがいもを食べると、犬だけでなく人間も中毒を起こす可能性があります。

表面の色が緑色になっていたらアウト!

スーパーマーケットで流通しているじゃがいもは、暗室保存されています。

家庭菜園はもちろんのこと、スーパーから持ち帰ったじゃがいもも、できるだけ日光に当てないよう、気を付けましょう。

葉や茎やへたなどを犬に与えるとダメな野菜

葉や茎やへたなどを犬に与えるとダメな野菜

野菜自体は大丈夫だけど、葉や茎やへたに自然毒や中毒物質が含まれている野菜もあります。

確認しておきましょう。

ナス

ナスの葉や茎やへたには、アルカロイドと呼ばれる自然毒が多分に含まれています。

犬がアルカロイドを大量に摂取すると、嘔吐や下痢で苦しむことも。

特に家庭菜園等でナスを育てている場合は、犬が誤ってナスの葉や茎、ヘタをかじらないよう、見守りましょう。

トマト

トマトの葉や茎、ヘタ、未成熟な青い実には、トマチンと呼ばれる中毒物質が含まれます。

トマチンもいわゆる自然毒の一つであり、害虫などから身を守る成分。

でも、犬が大量にトマチンを摂取すると、赤血球が破壊され、下痢や嘔吐をはじめとした中毒症状に苦しむことがあると言われています。

きゅうり

きゅうりのヘタには、ククルビタシンと呼ばれる苦み成分が含まれます。

ククルビタシンを摂取すると、唇のしびれや嘔吐・下痢といった症状が出ることがあります。

ククルビタシンは、きゅうりの実の部分にも含まれることがありますが、現在スーパーマーケットで流通しているものの大部分には、問題になるほどの量のククルビタシンは含まれていません。

ククルビタシンの特徴は苦み。

犬に与える前に飼い主さんが味見をして、苦みを感じないかチェックしてあげると万全ですね。

まとめ:犬に野菜、意外と注意すべきことが多い!

今回は、犬が食べてはいけない野菜について取り上げました。

生でも加熱しても中毒を起こすのはネギ類やアボカド、銀杏ですが、その他の野菜でも「生ではダメ」な場合や、「中毒は起こさないけど、犬にとって負担となる成分が含まれる」場合などがあります。

野菜は、犬にとっても高い健康効果がある反面、意外と注意すべきことが多いので、気を付けてくださいね。