トイプードルの値段の違いは何?相場や色・種類による差、安い理由
トイプードルを飼おう!
そう決めたのはいいけれど、ペットショップに行くと「値段がまちまちでびっくり!」ということはありませんでしたか?
これから飼おうと決めたけれど、
- 値段の違いが大きくてその理由がよく分からない…
- 高い犬と安い犬にはどんな理由で差が出るの?
という疑問がありますね。
トイプードルには種類があります。
また毛の色も豊富です。
そういった差により、値段の違いが出てきます。
この記事を読めば、平均相場を知って買いに行くことができるように、解説させていただきます。
また、トイプードルを飼い続けるにあたり、毎月の維持費、世話にかかる費用がどれぐらい必要か、これも知っておきましょう!
トイプードルの値段の平均相場はどのくらい?
トイプードルの値段は、平均として15万~30万と考えてください。
後で紹介する理由により、かなり高額な犬や値崩れした犬もいるため、一般的に販売されている中、突出した特徴のない犬をこの平均金額とします。
中には車一台を軽く買えそうな、100万円を超える子も。
これは特別な理由がありますから、平均金額で抑えるように、お気に入りのトイプードルを選べばいいでしょう。
トイプードルの値段の違いは何なの?
では、トイプードルに値段の違いがあるのは、どんな理由があるのでしょうか。
個人的にですが、ショップで120万円の子を見たことがあります。
こういった値段の違いが、どんな理由から来るのか知っておいた上で、我が家に迎え入れたいものですね。
毛色による違い
トイプードルは、正式に認定されている毛色が10種類ほどあります。
その中で「レッド」や「アプリコット」は現在人気が高いので、自然と値段も高めになります。
「シルバー」や「ブルー」、「グレー」という毛色は、見つけることが難しく、希少性が高いため、これも高額で売られています。
- 人気が高くて需要がある毛色
- 生み出すのが偶然に近い珍しい毛色
これらのトイプードルは、値段が高めに設定されているということになります。
毛質や毛量による違い
毛量が多いトイプードルは見栄えが良く、トリミングをしてもカットスタイルのバリエーションが多いため、人気が出ます。
トイプードルを飼う理由として、カットスタイルを楽しみのひとつとする飼い主さんも多いです。
そのため、トリミングでそのバリエーションが多くなる条件として、「毛量が多い」というのがその子が人気が出る要素であり、値段も高くなる理由にもなります。
毛質は、艶があって滑らかさを持ち、フワフワしているほうが高価になります。
毛質や毛量は、もしもドッグショーに出すことを考えるときに、高評価を受けるポイントにもなるので重要視され、値段にも反映します。
顔立ちや体つきによる違い
顔が小さくて、可愛らしく整っているものが好まれ、高く売られます。
この条件として、目や鼻の位置がバランスよく、マズルと呼ばれる口の部分が短いということがあります。
トイプードルには、小型のものがいます。
トイプードルは、3~4.5キロまでが基準。
さらに、トイプードルより小さい「タイニー(3キロまで)」、タイニーより小さい「ティーカップ(2キロまで)」があります。
犬は小さいものに人気が集中するため、それぞれトイプードルより5万前後高くなります。
小さいトイプードルは可愛らしく、室内犬として飼いやすいことが大きな理由です。
ある程度成長するまで、「タイニー」や「ティーカップ」になるか分からないときも多いため、一般のトイプードルより絶対数が少なく、希少価値が高くもなります。
ただし、「タイニー」と「ティーカップ」は、FCI(国際畜犬連盟)に、正式に認められた犬種ではありません。
種類による違い
プードルには、スタンダード、ミディアム、ミニチュア、トイの4種類があります。
前述しましたが、トイを改良して、さらに小さい「タイニー」と「ティーカップ」があり、これは正式には認められていないものの、市場に出回るプードルは、この6種類と思ってください。
以下に、プードル全種の平均価格を記載します。
種類 | 値段 |
スタンダードプードル | 35~45万円 |
ミディアムプードル | 30~40万円 |
ミニチュアプードル | 15~25万円 |
トイプードル | 15~30万円 |
タイニープードル | 20~40万円 |
ティーカッププードル | 20~45万円 |
大型プードルは高めですが、小型プードルの「ミニチュアプードル」と「トイプードル」で一旦値段は下がり、それより小型の「タイニープードル」と「ティーカッププードル」が、さらに高くなります。
まだ大きさが分からないうちに、普通のトイプードルを「タイニー」や「ティーカップ」として高く売られたり、「ティーカップ」として高く買った犬が、「トイプードル」の中でも大きな個体に育ってしまったりする例もあります。
オスとメス、性別の違い
性別では、メスのほうが高くなります。
メスは繁殖に使うため、実際に生まれているより市場に出回るメスのトイプードルは少なくなるというのが、理由のひとつに挙げられます。
もともと出生時の比率も、オスに比べてメスのほうが少ないため、販売されているのはオスが多くて買い求めやすく、安価になりがちです。
また、メスは性格が穏やかで、室内での飼育もしやすいため、人気が集中しやすいという点でも、高くなります。
年齢による違い
規定により、ペットショップでは生後2~3ヶ月以降の犬が売りに出されます。
可愛らしさが第一の理由で、この時期の子犬に人気があるため、高くなります。
その後も月齢が若いほど、自我が強く出ず、しつけがしやすいため、人気があって高くなりがちです。
血統証明書があるかないか
純血種の犬には、ジャパンケンネルクラブ(JKC)から血統書が出ていることが多いのです。
この血統書にチャンピオン犬がいれば、つまり「チャンピオン犬の血筋」ということが血統書で証明される犬なら、値段が上がります。
ドッグショーでチャンピオンになった犬は、毛色や体つきが理想的と認められているため、それが遺伝することにより、チャンピオン犬同様の「質が良いトイプードル」に成長する可能性がかなり高くなります。
すると、あなたが買った犬も、ドッグショーでチャンピオンになる可能性もありますね。
その子犬もまた高額で販売することができるため、安価では取引をしないのです。
ただ、ショーに出す以外には、血統書を持っていても特に意味があるものではありません。
トイプードルを安く手に入れたいなら、血統書がないものを選んだほうがいいでしょう。
ペットショップとブリーダーの違い
ペットショップで売られているトイプードルは、高い傾向が。
ブリーダーのもとを離れ、ペットショップで売りに出されるという販売経路を使う間に、仲介料が発生します。
つまり、中間マージンですね。
この分、ペットショップのほうが高くなりがちです。
安く買うならペットショップよりブリーダーがいいのですが、単純に安いだけのブリーダーを選ぶのもよくありません。
利益を求めて大量に繁殖させているパピーミル(子犬工場)と呼ばれる悪質なブリーダーが存在し、そこで安価に売られるトイプードルは健康状態も悪く、遺伝病を持っている可能性もあるからです。
ブリーダーからトイプードルを引き取る場合には、少数のトイプードルを良い状態で繁殖させるシリアスブリーダーを選ぶようにしてください。
トイプードルのことを考えて譲渡するブリーダーなので、むしろ良心的な安い値段で、譲っていることが少なくありません。
ペットショップも店舗の状態を確認し、劣悪な環境で安く売られているところは避けるべきですね。
逆に、そういう環境下で売られていて、高いところは信用ができません。
相場より安いトイプードルの理由や特徴
平均相場より安いトイプードルを見つけたら、「これは!」と衝動買いしてしまいそうですが、まずは安い理由をチェックしましょう。
その理由に納得し、受け入れる気持ちがあれば、大切な家族として迎えてあげてくださいね。
ミスカラー・パーティーカラーは安い
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本来、単色しか認められないトイプードルの中、毛の一部に白などの別カラーが混じった「ミスカラー」という毛色や、白と茶や黒などのツートンになった「パーティカラー」と呼ばれる毛色があります。
希少性が高いと偽って高く売る業者やブリーダーが存在しますが、トイプードルの毛色としては販売価値がないと判断されてしまうので、一般的には安くなります。
健康面の問題は毛色とは関係ないため、ほぼ心配はありませんが、ブリーダーが遺伝性などを管理していないパピーミル(子犬工場)である可能性があります。
劣悪な飼育環境において、何らかの病気を持っていないかは、まず確認をしてください。
ミスカラーやパーティカラーそのものには、疾患に至る直接的な要素はないので安心してくださいね。
噛みあわせが悪いと安い
歯の噛みあわせが悪いと、ドッグショーに出場させることができません。
ショーに出すことを考えて、高い犬を手に入れる人もいるため、噛みあわせが悪い犬は安くなります。
一般家庭でごく普通に飼うだけなら、見た目が良くないことだけで、むしろガタガタの歯が可愛いと、愛される要素になるケースもあります。
ただし、噛みあわせが原因で、歯周病にかかりやすいなど、健康状態にも影響することで、噛みあわせが完璧な犬よりは安くなりがちです。
出べそだと安い
犬には個性としての出べそはなく、臍(さい)ヘルニアを患っているトイプードルということになります。
健康面でどうなるかは様子を見ることになりますが、へそに腸が入りこむなど危険な症状が出る場合があり、手術が必要になるケースが見受けられるのです。
出べその犬は、疾患を持っているということなので、買うときにはショップやブリーダーと、しっかり相互確認しておくことが必要です。
成長していると安い
子犬の可愛い時期を楽しみたい人が多いので、月齢が幼い犬は高くなります。
何かの理由で売れ残った犬は、値崩れしていくため、どんどん安くなり、そのために理由を勘ぐってさらに売れないということもあります。
成長してきたトイプードルは、自我も発達してきて吠えグセなどもつき、しつけが難しくなります。
いろいろな理由が絡み、生体をあまり大きくなるまで手元に残さないために、成長するにつれて値を下げ、安く売ってしまいたいと販売側は考えます。
トイプードルの維持費、月々かかる値段はどのくらい?
ここまで、購入時の値段についてお伝えしてきましたが、買った後はどのくらい維持費が必要なのかも見ておきましょう。
- 餌代 平均3,000円/月
- トリミング代 約7,000円/月
- トイレシーツ 12,000円(年間)
- 混合ワクチン接種代 8,000円(年間)
- 狂犬病予防接種 3,500円(年間)
- 健康診断 15,000円(一回分:年2回以上が好ましい)
フードは安いもので月に1,000円ほど、安全面で確かと言われているプレミアムフードを使うと、月に5,000円ほどかかることもあります。
混合ワクチン接種は、5種から9種まであり、生活環境や年齢などでの体力面により、どれを選ぶかにより、差が出てきます。
トイプードルは、毎月トリミングが必要なので、犬の中でもやや維持費がかかる傾向にあります。
まとめ
トイプードルの値段の違いが、どういう理由から来るか、まとめてみました。
維持費についても解説させていただきました。
色や種類により、安い個体が出てきます。
高いトイプードルには人気の色や姿かたち、また良い血統を先祖に持つ血統書があるなど、天井知らずの価格がつく場合があります。
先祖に多くチャンピオン犬がいたり、直系の親犬がチャンピオン犬になったりすると、個人的に見たことがある、120万円の高値がつくことも。
高いトイプードルであるからこそ値打ちがあるか、それはあなたの判断によります。
安くてちょっと見た目が愛嬌のある子でも、あなたと相性が抜群なら、きっと生涯の素敵な家族になってくれます。
平均相場を知り、本来ならこの値段ではない、という基本だけを抑えて、この子がベスト!と思えるトイプードルを迎え入れてあげてくださいね。
世界でたった一匹の家族があなたを待っていますよ。