トイプードルの毛色の種類は?人気色や選び方、性格や値段に違いはある?
愛らしさが人気のトイプードルですが、この犬種には数種類の毛色があります。
一見して「このトイプードルは茶色の種類だね」と思っても、微妙な違いがあるのですよ。
よく見かけるトイプードルは、茶系、黒系、白系ではないでしょうか?
トイプードルの毛色には、正式な呼び方があります。
どの子も可愛い!と思えるのですが、トイプードルを飼うにあたり、人気がある毛色の子を単純に飼うのではなく、選び方をちょっと考えてみましょう。
毛色により、値段に差はありませんか?
性格が違ってくるということはないでしょうか?
成長にともなって毛色が変化はしないかも気になりますね。
また交配・繁殖をする場合の遺伝もチェックしたいところです。
トイプードルの毛色による性格や特徴、その上での上手な選び方を、分かりやすく解説します!
人気色は?トイプードルの毛色の種類
トイプードルには、10種類以上の毛色があります。
本来のトイプードルは、原種と呼ばれる3色の毛色を基本としていました。
- 黒
- ホワイト
- ブラウン
この3色がトイプードルの原種で、交配により毛色のバリエーションが増えていったのです。
血統書の発行をしているJKC(ジャパンケネルクラブ)で正式に認められている毛色は単色の10色ですが、違う毛色を掛け合わせて繁殖させたものには、2色が混ざり合って生まれる個体もあります。
さて、毛色によってトイプードルの性格や特徴に、違いが出るかどうか、気になりますね。
毛色別の特徴をチェックしましょう!
トイプードルの毛色「黒(ブラック)」の性格や特徴
トイプードルの毛色の中、ブラックと呼ばれる黒い色は、この犬種が作り上げられたときに自然に存在した、原種色のひとつです。
黒(ブラック)のトイプードルは、気品を感じさせ、毛艶の良さが目立つことが特徴。
それでいながら、子犬から成犬まで通して愛嬌を感じさせる顔立ちをしています。
黒い毛の中に、可愛い黒い目、この愛らしさはたまらない魅力。
黒(ブラック)のトイプードルの性格として、高い忠誠心があります。
利口さが特徴であるトイプードルは、飼い主に従順ですが、黒い毛色のトイプードルは、飼い主をリーダーとしてしっかり認識して、よく言いつけを守り、常に忠実な態度を取る子が多いのです。
優れた運動能力を備えているため、活発で外遊びが大好き、散歩というよりは運動をさせるという認識でいたほうがいいでしょう。
ただむやみに暴れるタイプではなく、飼い主に服従するので、落ち着きがあります。
毛の量が多いタイプが、この黒(ブラック)です。
トリミングに工夫しましょう。
言い換えれば、カットのバリエーションが楽しめる毛色です。
トイプードルの毛色「アプリコット」の性格や特徴
薄い茶色かな?と感じるアプリコットは、オレンジと設定されている毛色です。
トイプードルの中でも人気が高い色で、この毛色のトイプードルを街中で見かけることが多いのではないでしょうか?
トリミングの際にはテディベアカットがよく似合い、トコトコ歩く姿はくまのぬいぐるみのようですね。
巻き毛がしっかりしているため、絡まりやすく、ふだんからしっかりブラッシングをしておくことが必要です。
性格面ですが、実はアプリコットのトイプードルには、あまり協調性を期待できません。
他の犬に合わせて仲良くするということが苦手で、活発でやんちゃな傾向があります。
多頭飼いを考えているなら、その辺を考慮したほうがいいですね。
一緒に暮らす犬と、うまくやっていけない子もいますから。
愛嬌があり人懐っこいトイプードルの中では、人見知りするケースも見られる毛色が、このアプリコットです。
トイプードルの毛色「ホワイト」の性格や特徴
プードルは従来、大型の「スタンダードプードル」が主流でした。
スタンダードプードルには、ホワイトが多くみられました。
トイプードルとして改良されても、様々なバリエーションのカットが似合うのが、このホワイトで、気品を感じさせる毛色ですね。
毛色としての難点では、汚れが目立ちやすいというところが挙げられます。
犬はアレルギーや体質で、涙やけやよだれやけを起こしやすい個体がいます。
ホワイトのトイプードルは、顔周りにそういった汚れがつくと、すぐに目についてしまいますね。
丁寧に手入れをして、涙やけなどが起きやすい場合には、体質改善をする必要があります。
無邪気なトイプードルの中では、警戒心が強く、臆病な面も見られます。
飼い主に対しては甘えん坊になる子が多く、多頭飼いをしていると、他の犬を差し置いて飼い主の膝を独占してしまうことも。
トイプードルの毛色「クリーム」の性格や特徴
トイプードルの毛色で「クリーム」と呼ばれるものは、ホワイトに黄色みが加わった、乳白色をしたカラーです。
毛の質が柔らかく、ブラッシングなどを習慣としておかなければ、絡まりやすいので注意してくださいね。
性格はホワイト同様に、飼い主に甘えるタイプで、多頭飼いをするには難しそうです。
トラブルを起こすというより、やきもちをやいて寂しがり、飼い主の気を引こうとする行動に出ることもあります。
トイプードルの毛色「セーブル」の性格や特徴
セーブルという毛色は、絶対数が多くはありません。
アプリコット系の毛色ですが、オレンジを基本とするアプリコットより、濃い毛色をしているため、黒とオレンジが混じり合ったような色になっています。
レッドとブラック、どちらも気に入っている方は、セーブルを検討してはいかがでしょう?
性格は比較的従順で温和です。
トイプードルの毛色「シルバー」の性格や特徴
シルバーはトイプードルの気品を際立たせる毛色ですが、珍しいカラーで、見かけたことがある人は少ないかもしれませんね。
生まれたときには、ブラックと間違われることもしばしば。
成長する過程で色が薄くなり、上品なシルバーカラーに変わるため、子犬時代にブラックをと選んだ人は、色が変わってびっくりするかも。
落ち着きがあるため、飼育しやすい性格です。
トイプードルの毛色「グレー」の性格や特徴
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グレーは、シルバーとの見分けがつきにくい毛色です。
慣れている人でなければ、グレーかシルバーか分からないことが多いでしょう。
ブラックとホワイト、ふたつの毛色の遺伝子を持って生まれてきたのが、グレーです。
シルバー同様に、生まれてしばらくはブラックの毛色をしているため、ブラックと思われがちです。
育っていくに従い、グレーに変化していきます。
性格は甘えん坊ですが、やや警戒心が強い面があり、知らない人や犬、初めての場所には、すんなりとは馴染みにくい時も。
トイプードルの毛色「ブルー」の性格や特徴
出典:https://www.breeders.jp/show/100331016/
ブルーは希少性の高い毛色で、ブリーダーの方も意図してこの毛色を生み出すことは難しいのです。
そのため、ブルーのトイプードルを見かけたことがない、という方も多いのではないでしょうか?
それほど希少価値が高い犬です。
ブラックやシルバーと間違えそうな色ですが、生まれたときにブルーと認識できる子は、実はそう多くはありません。
成長するに従い、ブルーの毛色がはっきりしてくる場合が多いのです。
毛量が多いので、手入れに気をつけてください。
またブルーは、他の毛色に比べて体臭が強いことも特徴のひとつです。
トイプードルの毛色「ブラウン」の性格や特徴
トイプードルの毛色のうち、原種のひとつであるブラウンは、見かけることが比較的多いのではないでしょうか。
この毛色の特徴は、鼻も茶色であることです。
毛色に関係なく、鼻は黒い色をしているトイプードルが多い中、ブラウンのトイプードルは、鼻も毛色と同じ色をしていて、全身がチョコレートのような統一感があります。
赤い服を着せるとよく似合う毛色なので、ドッグウェアのオシャレを楽しみたい人には、とても嬉しい毎日になりそうですね。
性格はちょっと独立心や自立心が強く、しつけに失敗すると、飼い主を見下してしまうことも。
レトリバー種などもそうなのですが、ブラウン系の犬は、ややわがままでやんちゃな部分があります。
「マテ」「おいで」などを聞き分けるようにしておかないと、脱走や逃走の危険もあるため、もしリードが離れてしまったら、呼び戻しができるようにしつけておきましょう。
最初のしつけが肝心になる性格ですね。
トイプードルの毛色「レッド」の性格や特徴
トイプードルの中で一番人気の毛色といえば、このレッドです。
赤みがかった毛色は、その中でも濃い色から薄い色があります。
テディベアカットがとてもよく似合う毛色で、服を着せてもどんな色も似合うため、オシャレが楽しめます。
性格は、トイプードル特有の性格ともいえる明るさでいっぱいで、活発さを兼ね備えています。
あまりに活発なので、やんちゃすぎて落ち着きがない子も目立ちます。
利口で知恵が働くので、いたずらをすることで飼い主の気を引き、遊んでもらおうと企んだりもします。
しっかりしつけをすることが必要ですね。
トイプードルを飼う時の毛色の選び方
毛色によって性格や毛の量、質が微妙に違います。
- どんな性格なら家族として迎え入れられるか
- 被毛の質で必要なケアができるか
十分に考えて選びましょう。
特にホワイトは見事な純白の麗しさがありますが、手を抜くと汚れが目立つため、念入りに手入れができることが条件になります。
やんちゃで言うことを聞かなくなりがちなブラウンの子を選ぶときは、ドッグトレーナーなどプロの人と一緒にしつけをすることも考えてもいいかもしれません。
可愛いと思う毛色を選ぶのがいいのですが、意外にケアが大変だったと後悔しないよう、毛色ごとの特徴を知った上で、迎え入れる準備ができるかどうか、考えてみましょう。
毛色によってトイプードルの値段に違いはある?
毛色により、トイプードルの値段は変わってきます。
人気があるレッドやアプリコットは、自然に高くなります。
個体数が多いレッドやアプリコットですが、需要が多いために他の毛色より高めに設定され、またメスのほうが高いという傾向です。
希少価値が高いブルーも高めです。
ブルーが欲しいと思っても、なかなか巡り合うチャンスがないため、迎え入れるにあたっては、お財布の中身は覚悟しておかなければならないでしょう。
ミスカラー、パーティーカラーという二色以上の犬は、安値になります。
トイプードルの毛色は遺伝する?
一般的なブリーダーは、同じ毛色のトイプードル同士を掛け合わせて繁殖させます。
そのため、親犬の毛色が遺伝することが普通です。
前述したとおり、トイプードルは単色がベースです。
しかし、かけ合わせの遺伝子により、ミスカラー、パーティカラーと呼ばれる、2色以上の毛色を持つ子が生まれてくることがあります。
こういった犬を、希少価値が高いといって高値で売るブリーダーもいますが、単色ではないトイプードルは、毛色の面では欠陥があるとして、安値であることが普通です。
単色で親の遺伝子を受け継いだ毛色の子犬が、正式に認められています。
別の色のオスとメスを交配させた場合に、濃い色の親に合わせて生まれがちになりますが、ブラックとホワイトを交配させたとき、ブラックとホワイトの遺伝子を持つ子犬も産まれてきます。
トイプードルの毛色は変化したり退色したりするの?
グレーやブルー、シルバーという毛色は、生まれたときはブラックと違いがなく、成長途上で変化していきます。
黒いトイプードルだと思って譲り受けたら退色していったということは、よくある話です。
また、アプリコットやレッドも、最初の色より薄くなることは少なくありません。
前述のミスカラーは、生まれたときに一部が薄い色をしている子犬もいますが、だんだん退色してくるケースも多いのです。
トイプードルの毛色が変化、退色することは、そう珍しいことではありません。
好きな毛色に!トイプードルのカラーリングも
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単色が基本のトイプードルに、ちょっとアクセントをつけたいと考える人もいます。
現在は、犬の皮膚に優しいカラーリング剤も出ているので、トリミングのときに相談してみてはいかがでしょうか。
ご自分でするのは、やめたほうがいいでしょう。
皮膚が弱い、アレルギーを持つ犬もいます。
馴染みのトリマーさんに相談して、皮膚の状態を確認してもらい、安全なカラーリング剤を使って、一部の毛色を変化させ、オシャレを楽しむのはいいかもしれませんね。
まとめ
トイプードルの毛色には多くの種類がありますが、人気順や希少性などで値段が違い、性格にも違いがあることを解説しました。
選び方の基準にしていただければと思います。
親犬からの遺伝が大きい毛色ですが、成長していく中で変化することもあります。
ただ、これは子犬のうちに予測することは難しいため、多少の色の変化は仕方がないとおおらかに構えて、愛犬の個性と受け止めましょう。
毛色による性格の違いはありますが、トイプードルは利口で明るく、活発な点はほとんどの犬に共通しています。
そして飼い主が大好きです。
気に入った毛色の子を選び、その個性を尊重しながらも難しいところは抑えるようにしつけ、可愛い家族との暮らしを楽しみましょう!