犬はマンゴーを食べていい?適量やアレルギーなどの注意点

犬マンゴー
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濃厚でジューシーな南国フルーツ・マンゴー。

少し前までは海外製のものが主流でしたが、最近は宮崎や沖縄でもマンゴーの栽培が盛んです。

高級フルーツの代名詞のような存在のマンゴーですが「愛犬にも、おすそ分けしてあげたい!」という方も多いのではないでしょうか?

でも、気になるのは、犬にマンゴーを食べさせても大丈夫なのか…ということですよね。

 

そこで今回は、犬はマンゴーを食べていいのか、徹底特集します。

食べさせてもいい量や、アレルギーの有無なども細かくお伝えしますよ。

犬はマンゴーを食べていい?

犬にマンゴーを与えて大丈夫なのか

マンゴーの果肉の部分には、犬が中毒を起こす成分は含まれていません。

よって、犬はマンゴーを食べても大丈夫です。

濃いオレンジ色をしたマンゴーは、美味しいだけでなく、南国の太陽の恵みそのままの高い栄養価が期待できます。

 

ただし、マンゴーの皮や種を食べさせてはいけません

また、美味しくてつい食べ過ぎ…ということも防ぐ必要があります。

マンゴーはアレルギーを起こしやすい果実とも言われているため、アレルギー傾向の犬には特に注意が必要です。

犬にマンゴーを与えるときの適量と与え方

それでは次に、犬にマンゴーを与えるときの適量と与え方についてみていきましょう。

体重5kgの小型犬なら17g程度

犬のマンゴーの適量

マンゴーは甘く、カロリーは高め。

また、犬が消化を苦手とする食物繊維も豊富です。

そのため、犬に食べさせる場合は、ある程度、量を制限しないといけません。

マンゴーをどのぐらい食べさせてもいいのか?という公のデータは存在しませんが、マンゴーに含まれる糖質やカロリー、食物繊維量を考えると、体重5kgの小型犬なら17g程度を目安とするといいでしょう。

体重10kgの中型犬なら30g体重20kgの大型犬なら48gを目安とします。

果肉の部分だけを小さくカットして与えて

犬のマンゴーの与え方

マンゴーを犬に食べさせる場合は、皮をむき、種を除いた果肉部分だけを与えましょう。

マンゴーのカット法で、さいの目状に切り目を入れて皮つきのまま盛り付けるものがありますが、この方法だと犬は皮も一緒に飲み込んでしまう可能性が高いためNGです。

犬には、果肉の部分だけを小さくカットして与えるのがベストです。

繊維の消化が苦手な子には、果肉をピューレ状にしたものでも。

犬がマンゴーを食べるメリットや栄養効果

犬のマンゴー効果

それでは次に、犬がマンゴーを食べるメリットや栄養効果についてみていきましょう。

ビタミン類やポリフェノールによる抗酸化作用

マンゴーには、抗酸化作用が期待できるビタミン類やポリフェノールが豊富。

特にβカロテンの含有量は多く、100gのマンゴーに610㎍(マイクログラム)も含まれています。

これは、赤肉腫メロン・あんず・パッションフルーツ・すいかに次いで多い数字。

みかんなどの柑橘類よりも、ぐっと多い量になります。

 

抗酸化作用とは、身体の中に入ってきたカラダをサビさせる活性酸素の働きをおさえ、免疫力を高める作用のこと。

がんなどの病気にかかりにくくなり、老化防止や皮膚・被毛(ひもう)を美しく保つ効果も期待できます。

貧血防止になる葉酸も豊富!

マンゴーは、DNAの形成や血液の製造にかかわる葉酸も豊富に含まれています。

100gのマンゴーに含まれる葉酸量は、約84㎍(マイクログラム)。

これは、ドリアン・ライチ・いちご・パッションフルーツなどに次ぐ数字であり、さくらんぼやスモモ、ラズベリー、かんきつ類などよりも、ぐっと高い数字になります。

独特の甘さと香りで食欲増進&水分補給効果も

マンゴーの強みは、やはりあの独特の甘さと香り。

犬は甘味を感じる力があり、嗅覚(きゅうかく)も発達しているため、マンゴーを好む子は多いようです。

食欲が減退している夏場に、マンゴーをペースト状にしたものをフードにかけてやることで、食いつきがよくなるかもしれません。

 

また、水をあまり飲まない場合には、マンゴーを凍らせたものを水に浮かべてやると、甘い香りに釣られて水をよく飲むようになるかも。

マンゴーは東洋医学的にみると、身体の熱を取り除く効果が期待できるそう。

犬の熱中症予防に、マンゴーを上手に取り入れてみてはどうでしょうか?

犬はマンゴーを食べられるけど注意点が!

犬はマンゴーを食べられますが、いくつか注意点があります。

確認してみましょう。

種や皮は与えない

犬のマンゴーの種や皮

犬には、マンゴーの種や皮を与えないようにしましょう。

まず、皮は残留農薬の危険性があるとともに、うるし成分を多く含むため、肌のかぶれ等を起こす可能性があります。

農薬に関しては、人間が毎日食べても大丈夫というレベルにはなっていますが、犬に関する研究はされていないため「100%安全です」とは言い切れません。

 

そして、マンゴーの種はかなり大きく、犬が丸飲みしてしまうと喉(のど)や消化器官に詰まってしまうかもしれません。

犬は、何でも丸飲みする習性を持っているため、大変危険です。

喉に詰まると窒息の危険があり、消化器官に詰まると腸閉塞を起こす可能性があります。

腸閉塞になると、外科的手術で取り出すしか方法がなくなります。

食べ過ぎると消化不良で下痢や嘔吐に

犬がマンゴーで下痢

マンゴーには、多くの水分と食物繊維が含まれます。

犬は、本来肉食だったという歴史があるため、食物繊維の消化を苦手とする子が多いと言われます。

そのため、食物繊維を含むマンゴーを食べ過ぎると、消化不良を起こし下痢や嘔吐に苦しむことも。

犬にマンゴーを与えるときは、適量を超えないようにしましょう。

食べ過ぎると肥満につながる可能性

犬がマンゴーで肥満

マンゴーのカロリーは果物の中でも比較的高めで、100gあたり64キロカロリーほどあります。

糖質も100gあたり15g程度と、果物の中でもやや高め。

そのため、食べ過ぎると肥満につながる可能性があります。

ただ、血糖に関係するGI値は49と低GI食品に位置づけられるため、マンゴーを食べたからといって血糖値が上がるということはありません

アレルギーの可能性

マンゴーアレルギーの犬

マンゴーは、ウルシ科に属します。

ウルシ科の植物は、皮膚のかぶれを発症させるおそれがあるため、アレルギー体質の場合は注意が必要。

犬に初めてマンゴーを食べさせるなら、まず少量から与え、食べた後にしっかりと口回りを拭いてあげましょう。

それでも、口周りに腫れやただれがみられるようなら、アレルギーを発症した可能性があります。

すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

 

また、マンゴーアレルギーになる場合、すでにシラカバのアレルギーを持っていたり、他の果物のアレルギーを持っていたり、ラテックスアレルギーを持っていたりすることも多いようです。

皮膚のかぶれやただれ以外に、嘔吐や下痢などの症状がみられることもありますので、注意しましょう。

マンゴープリンなどの加工品を犬は食べても大丈夫?

マンゴーは、マンゴープリンやマンゴーゼリーなど、様々な加工品が販売されていますね。

犬にも、こういったマンゴーの加工品を食べさせてもいいのでしょうか?

確認してみましょう。

マンゴープリン

犬マンゴープリン

犬には、人間用のマンゴープリンを与えないようにしましょう

マンゴー以外に卵や砂糖、人工甘味料、牛乳、香料などがマンゴープリンの原料です。

この中で犬に危険なのは、牛乳と人工甘味料

牛乳に含まれる乳糖を分解できない犬が多いため、牛乳を摂取すると下痢を起こします。

さらに、人工甘味料もキシリトールには犬にとって中毒性があることが分かっています。

また、卵もアレルギーのリスクがあり、砂糖や香料もなるべく摂取させたくない成分です。

マンゴーゼリー

犬マンゴーゼリー

人間用のマンゴーゼリーもマンゴープリン同様に、犬に食べさせないようにしましょう

人間用のマンゴーゼリーの原料は、マンゴーとゼラチン、砂糖、甘味料、香料、洋酒など。

この中では、甘味料と洋酒がNG食材です。

砂糖と香料も犬には与えたくない成分。

どうしても犬にマンゴーゼリーを食べさせたいなら、ゼラチンとマンゴーだけで手作りしましょう。

ドライマンゴー

犬ドライマンゴー

人間用に販売されているドライマンゴーには、砂糖がたっぷりとコーティングされているものも多く、犬にはおすすめできません

 

また、ドライタイプの果物を犬に与えてもいいのか?については賛否あります。

砂糖などでコーティングされていないもので純粋にマンゴーだけを乾燥させたものなら、犬に与えてもいいとする意見もあります。

実際、「犬用おやつ マンゴー」と検索すると、犬用のドライマンゴーがいくつもヒットします。

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ただ、ドライタイプの果物は、食物繊維がぎゅっと凝縮されているため、消化に良くないとする考え方の専門家も。

愛犬が食物繊維の消化が苦手で、食材をあまり噛まずに丸飲みしてしまうクセがあるようなら、犬用おやつとして販売されているドライマンゴーも与えないほうがいいでしょう。

マンゴーアイス

犬マンゴーアイス

人間用のマンゴーアイスも、犬には与えないようにしましょう

人間用マンゴーアイスの中には、マンゴー以外に甘味料や酸味料、香料などの添加物や乳酸菌飲料などが使われていることもあります。

もちろん、砂糖も大量に使われているため、犬の健康には良くありません。

犬にマンゴーアイスを食べさせたいなら、生のマンゴーを小さくカットして凍らせるのがおすすめです。

ただし、冷たすぎる食べ物はお腹を冷やすため、お腹が弱い犬には与えないようにしましょう。

【まとめ】犬にも「ほんの少しのマンゴーをおすそ分け」ならOK!

今回は、犬がマンゴーを食べていいのかということを確認しました。

マンゴーには、犬にも有益な栄養がいくつか含まれていることが分かりましたね。

ただ、たくさんの量を与えると下痢や嘔吐の心配があり、またアレルギーのリスクも。

犬の身体に負担になっていないかをよく確かめながら、ほんの少しのマンゴーをおすそ分け程度に与えてみましょう。