初めて犬を飼う前に!覚悟や心構え、メリット・デメリットを知ろう
「犬を飼うって、どういうことが大変なのかな?」
「費用は、どれくらいかかるのかな?」
このように、初めて犬を飼う時には気になる事がたくさんありますし、覚悟もいりますよね。
そんなあなたに、犬を買ってから後悔しないように、ぜひ知っておいて欲しいことがあります。
ここでは、犬を飼う前の心構えや、メリット・デメリットをご紹介していきます。
初めて犬を飼う時の参考にしていただけたらと思います。
初めて犬を飼う時の覚悟や心構え
「犬を飼う」ということは、「命に責任を持つ」ということでもあります。
犬の一生である10~13年、最後まで面倒をみる覚悟はできていますか?
ここでは「犬を飼うということ」についての心構えのお話をしていきます。
家族全員の同意が得られていますか?
「子どもが飼いたいと言ったので」「ペットショップで目があって連れて帰ってきてしまった」と言う話はよく聞きます。
しかし、家族全員の同意を得ないまま安易な気持ちで飼い始めると、トラブルの原因になることがあります。
世話をするのが家族の1人に集中してしまう、なんてことがないように世話を分担できるようにするのが理想的。
また、飼うと決めたあなたにもしもの事があった時、犬をどうするかを家族で話し合っておくことも大切です。
日々のお世話に時間と愛情をかけることが出来ますか?
犬を飼うということは、今までと同じ生活をしている訳にはいかなくなりますよね。
毎日のお散歩やお手入れは必須ですし、スキンシップをとる時間も必要になってきます。
朝と夜に、十分な散歩の時間を確保できるのか。
急な体調不良の時は、すぐに病院へ連れていけるのか。
旅行やお出かけも、今までより制限されることになるかもしれません。
犬は生き物なので、自分の思い通りにいかないことも多いと思います。
それでも、飼うと決めたからには「これ以上ない!」というほどの愛情をあげたいですよね。
飼育に必要な費用は大丈夫ですか?
毎月のフード代やペットシーツ代、定期的にトリミングが必要になる犬種は、毎月の飼育費用に加えてトリミング代もかかってきます。
医療費面では、感染症予防接種や狂犬病予防接種の費用が毎年かかります。
また、初夏~秋にかけては、毎月フィラリア(感染症)の薬も飲ませなくてはなりません。
犬が病気になってしまった時、通院や手術で多くの医療費がかかるかもしれませんが、犬の為にまとまったお金を出すことはできますか?
日々の出費は少ないですが、犬の生涯で考えると意外とお金がかかるのです。
一般的には、犬の生涯にかかるお金は約200~300万円とも言われています。
責任を持って最期まで育てることが出来ますか?
仔犬は、可愛いですよね。
人間の赤ちゃんのように、あどけない表情で見つめられたらたまリません。
しかし、犬も歳を取るにつれて病気をしたり、介護が必要になったりすることもあります。
これから十数年、飼い主さん側にも、ライフスタイルの変化などがあるかもしれません。
それでも、最期を看取るまで、最初と変わらない愛情を注ぐ覚悟はできていますか?
犬を飼えなくなる主な理由は?
とても悲しいことに、犬を飼ったものの途中で飼育放棄をする人がいます。
一体、どのような理由が多いのでしょうか?
手放す理由の中でも、特に多いものをご紹介します。
今後、誰にでも当てはまる可能性がある事ばかりです。
自分だったらどうするか、ぜひこの機会に考えてみてください。
引っ越しで飼えなくなった
突然の転勤などで、引っ越さなければならないケースです。
引っ越し先がペット不可の物件だったり、経済的な理由でペット可の物件に引っ越せないなどがあります。
飼い主が亡くなった
一人暮らしで、犬を飼っていた高齢の方に多いケースです。
または、家族の中でメインで世話をしていた人が亡くなった場合や、飼い主が亡くなることで経済的に飼育が困難になってしまう場合です。
病気になってしまい世話が出来なくなった
飼い主が病気になってしまい、身体的や経済的に飼育が困難になるケースです。
離婚することになった
離婚することになり、どちらも環境や経済的に飼育することが出来ないため手放すケースです。
このケースでは、大型犬や小型犬の多頭飼育が多く見られます。
犬に問題行動がある
人や動物に対して攻撃的である、近隣から苦情が来るほどうるさい、手に負えないほどの破壊行動をするなど、犬を原因として手放すケースです。
実はこのケース、犬自身に問題があるのではなく「飼い方に問題があったために、引き起こされた問題行動」というパターンが圧倒的に多いのです。
犬を飼うメリット
犬を飼う時の覚悟や心構えをお伝えしてきましたが、犬を飼うことで、どんな良い未来があるのでしょうか。
犬を飼うメリットは、なんといっても愛情深くかけがえのないパートナーができるということです。
嬉しい時も、悲しい時も、楽しい時も、いつも側にいてくれる家族であり親友のような存在。
家族のライフスタイルに合った犬種を飼うことで、子どもの良き遊び相手になってくれたり、シニア世代の運動相手にもなってくれることでしょう。
犬を飼うデメリット
犬を飼うデメリットは、先程も出てきた「ライフスタイルによっては行動に制限が出てしまう」「時間やお金がかかってしまう」等があげられます。
しかし、それをデメリットと捉えず「犬を飼うなら当たり前」と考えている方も多くいます。
また、犬種によっては飼い方を誤ると大きな事故に繋がってしまったり、問題行動によってお互いにストレスを感じてしまったりします。
犬を飼う準備をする初期費用
デメリットや心構えにお金の問題が出てきましたが、実際、どのくらいかかるのか気になるところ。
ここでは、犬を飼う為に必要な初期費用をまとめてみました。
目安として初期費用は、犬の購入費用以外にも最初に約30,000円がかかり、合計では約160,000円が必要になります。
どのような費用がかかるのか、内訳を見ていきましょう。
犬の購入費用
約125,000円
犬種や購入場所によっても、大幅に変わります。
住んでいる市区町村への登録費用・狂犬病予防接種費用
約6,500円
生後90日以上の犬を飼ったら、30日以内に住んでいる市区町村への畜犬(ちくけん)登録が義務付けられています。
まずは狂犬病予防接種を受け、注射済証明書を持って登録へ行きます。
登録にかかる費用は地域によって多少異なりますが、目安は以下のとおりです。
- 狂犬病予防接種 約3,000円(自由診療のため動物病院ごとに金額が異なります)
- 登録手数料 3,000円(犬を飼った時のみ)
- 狂犬病予防注射済票交付 550円(毎年更新)
グッズなどの身の回り品費用
約20,000円
身の回り品とは、ケージや首輪、ペットシーツ、ケアに必要なシャンプーやブラシなどです。
犬種によって必要なものは変わってきますが、犬を飼う為の基本グッズは、犬を飼う前にそろえておきましょう。
去勢・避妊費用(任意)
去勢手術:約15,000~30,000円
避妊手術:約30,000~50,000円
手術費は動物病院によって金額が異なりますので、最寄りの動物病院へ問い合わせてみましょう。
避妊去勢手術は飼い主さんの任意になりますが、メリットとしては病気になる物理的なリスクを回避できるという点です。
犬を飼うとかかる月々の費用や維持費
犬を飼う為には月々にも費用がかかります。
飼育する犬種や環境によって費用は変わってきますが、月々にどれくらいの費用が必要なのか目安にしてみてくださいね。
フード代
約5,000~10,000円
絶対に欠かせないフード代。
市販されているフードはとても安いものもあれば、原材料にこだわった高いものもあります。
選択肢は多いので、犬の年齢や各家庭の経済状況をベースに選ぶのが良いでしょう。
ペットシーツ代
約3,000円~
室内にトイレトレーを設置し、ペットシーツを使用する場合です。
サイズや使用頻度によっては,費用がかさむ消耗品です。
洗って繰り返し使えるペットシーツもあるので、費用を抑えたい時は使ってみても良いかもしれません。
トリミング代
約5,000円~
人気のプードル種やシュナウザー種は、毎月のトリミングが必要になります。
毛が細くカールしているので絡まりやすく、放っておくと皮膚病の原因にもなってしまいます。
自分でトリミングする器用な方もいますが、慣れていない方はプロに頼んだ方が、安全で綺麗に仕上がりますので無理せずお任せしましょう。
毎年かかる費用
狂犬病予防接種は、毎年4~6月の間に接種することが義務付けられています。
金額は、動物病院によって異なりますが、約3,000円で接種することが出来ます。
もうひとつ、感染症を防ぐ為の混合ワクチンの費用がかかります。
混合のワクチン数や病院によっても異なりますが、約6,000円~8,000円です。
こちらは、毎年接種しなければいけないといった義務はありませんが、多くの犬が集まるドッグランを利用したり、山や川など自然が多いところへ遊びに行ったりする機会が多いようであれば、毎年接種することをおすすめします。
まとめ
初めて犬を飼う前に知っておいて欲しいことをご紹介をしてきました。
責任を持って最期まで面倒をみるという覚悟は出来ましたか?
犬は生き物なので、飼うとなればメリットもデメリットもあります。
もしも少し悩んでしまったのであれば、後悔しないよう、気持ちや環境の準備が整ってから犬を迎えても良いのではないでしょうか。
飼い主さんも犬も、みんなが幸せに暮らせる事が一番です。
最高のパートナーに出会ったら、最期まで責任を持って愛情を注いであげてくださいね。
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