犬はレンコンを食べていい?生でも大丈夫?栄養効果や消化の注意点

犬レンコン
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秋口から冬にかけて美味しくなるレンコン。

中国などでは、薬用として食べられることもあり、その栄養効果は絶大です。

犬の健康にも役立ちそうなレンコンを、愛犬にも与えてみたいと考えている飼い主さんも多いのではないでしょうか?

 

でも気になるのは、「犬はレンコンを食べていいのか?」ということ。

「レンコンを食べて消化不良を起こした」という話を聞いたりすると、ますます心配になりますよね。

そこで今回は、犬にレンコンを食べさせる場合の注意点について取り上げたいと思います。

犬が消化不良を起こさず、レンコンの栄養を得られるような食べ方とは!?

犬はレンコンを食べていい?生でも大丈夫?

犬にレンコンを与えて大丈夫なのか

レンコンには、犬が中毒を起こす成分は含まれていませんので、もちろん犬はレンコンを食べても大丈夫です。

生でも、加熱したものでも食べられます

レンコンは、犬用手作りご飯レシピでも人気の食材ですよね。

 

ただし、レンコンは食物繊維が豊富に含まれていることから、与え方や与える量には注意が必要。

「犬の健康のために」と思ってレンコンを取り入れたのに、かえって犬の健康を害する結果にならないよう、しっかりとした知識をもって、犬にレンコンを与えることが大切です。

犬はレンコンを消化できるの?

犬のレンコン消化

レンコンには、多くの食物繊維が含まれています。

犬は、かつて肉食だったという歴史を持つため、食物繊維の消化は苦手です。

でも、雑食化した今、犬にとって食物繊維は必要な栄養素。

食物繊維を含むレンコンも、もちろん消化できます

 

ただし、レンコンを上手く消化させるには、食物繊維を消化しやすいよう、調理法を工夫してやる必要があります。

ポイントは、とにかく繊維を細かくカットすること。

例えば、1cm大ほどにカットしただけのレンコンと、みじん切りレベルにカットしたレンコンとでは、圧倒的にみじん切りレンコンのほうが消化しやすいと言えます。

体重が2~3kg程度の小型犬の場合、1cmサイズのレンコンでも消化できず、消化管に詰まってしまうことも。

 

また、生のままよりも加熱したほうが柔らかくなるため、より消化しやすいでしょう。

どうしても生のまま食べさせたい場合は、レンコンのすりおろしがおすすめです。

 

ちなみに、食物繊維の消化の得手不得手には、個体差があります。

胃腸が弱く、よく消化不良を起こして下痢するような犬には、レンコンを与えないほうがいいでしょう。

また、子犬や老犬も、消化が苦手である可能性がありますので、避けた方が無難かもしれません。

レンコンを犬に与える時の適量や与え方

それでは次に、レンコンを犬に与える時の適量や与え方について、詳しくみていきましょう。

体重5kgの小型犬なら5~10g程度まで

犬レンコン適量

レンコンは、カロリーも高めで食物繊維も多いため、たくさん与え過ぎるとかえって犬の健康を害します。

ドッグフードのトッピング用に使うなら、体重5kgの小型犬で5~10g程度のレンコンが適量となります。

5~10gのレンコンというと、だいたいレンコンの薄切り1~2枚です。

 

体重10kgの中型犬なら10~20g程度まで、体重20kgの大型犬でも25g程度までにしましょう。

中型犬ならレンコン薄切り4切れ程度までで、大型犬なら5切れ程度までとなります。

 

ただし、犬によってどのぐらいのレンコンを消化できるのかは大きく個体差があります。

最初に与える時は、レンコン薄切り半枚程度とし、様子をみながら徐々に増やしていくようにしましょう。

できれば加熱して、すりおろしor みじん切り or 薄切りがおすすめ

犬のレンコンの与え方

レンコンは、生で与えても大丈夫ですが、消化が心配なら加熱したほうがいいでしょう。

加熱したレンコンなら、みじん切りや薄切りで与えることができます。

みじん切りをする際には、粗くならないよう、なるべく細かく丁寧に。

薄切りも、できるだけ薄くカットできるといいですね。

 

また、生で与える場合は、みじん切りのものでも消化しにくい場合が多いため、すりおろすのがおすすめです。

ただし、レンコンのすりおろしは、かなりベタベタするため、犬の口周りが汚れがちに…。

レンコンのべたつきを放っておくと、かぶれることもあるため、食べ終わった後は必ず口周りをキレイに拭いてあげましょう

犬がレンコンを食べるメリットや栄養効果

犬のレンコン効果

それでは、犬がレンコンを食べるメリットや栄養効果について確認していきましょう。

タンニンやビタミンCの働きで、抗酸化作用

レンコンには様々な栄養素が含まれていますが、まずご紹介したいのは、タンニンとビタミンCです。

タンニンは、ポリフェノールの一種。

レンコンの切り口が徐々に茶色くなるのは、タンニンの作用によるもので、タンニンはいわゆるアクと呼ばれています。

 

また、レンコンには、ビタミンCも豊富に含まれています。

レンコンのビタミンC含有量は、根菜の中でトップクラスです。

ビタミンCは水に溶けだしやすく、熱にも弱いのが普通ですが、レンコンのビタミンCはでんぷんに保護されているため、熱に強いのが特徴

つまり、レンコンの場合、煮ても焼いてもビタミンCが残っている可能性が高いということです。

 

ビタミンCにもタンニンにも共通するのが、強い抗酸化力があるということ。

体内に入ってきたサビの元である活性酸素の働きをおさえて、身体の免疫力をアップさせます。

免疫力が高まると、病気にかかりにくくなり、皮膚のターンオーバーを促して皮膚や被毛まで美しく保ちます

 

ちなみにタンニンには他に、消炎効果や止血効果もあり、レンコンのおろし汁を薬として使う民間療法も。

ただ、レンコンを水にさらすことによって、タンニンは溶けだしてしまいます。

レンコンを白く美しく保つには、アク抜きは必要ですが、できるだけ短時間で済ませるようにしましょう。

野菜には珍しいビタミンB6も含有

レンコンは、野菜としては珍しくビタミンB6も含有しています。

ビタミンB6は、主に血液を作るビタミンを呼ばれています。

また、ビタミンB6は、タンパク質をアミノ酸に変化させる力があり、タンパク質をエネルギーとして使える形に変える働きもします。

 

ドッグフードのトッピングとしてレンコンを使用すると、フードに含まれたタンパク質を効率よくエネルギーに変えてくれます。

食物繊維豊富なので、便秘予防に期待大

レンコンには、多くの食物繊維が含まれています。

食物繊維には、不溶性と水溶性とがありますが、レンコンに含まれている食物繊維は、不溶性のほうが圧倒的に多いのが特徴です。

不溶性食物繊維は、便のカサ増し効果や腸のぜん動運動促進に効果があります。

レンコンを食べることによって、便秘改善や便秘予防になります。

 

また、水溶性食物繊維も不溶性よりは少ない数値になりますが、含まれています。

水溶性食物繊維は、善玉菌を増やして、腸内環境を整える役目を果たしてくれます。

犬はレンコンを食べていいけど注意点が!

犬はレンコンを食べても大丈夫ですが、いくつか注意点があります。

確認していきましょう。

消化不良で下痢や嘔吐の症状に

犬がレンコンで下痢

レンコンには食物繊維が多く含まれているため、中には消化不良を起こす子もいます。

犬の食物繊維の消化力は、かなり個体差が激しいと言われていて、大量に食べても平気な子もいれば、スプーン1さじ程度の量で消化不良を起こす子も。

消化不良を起こすと、下痢や嘔吐(おうと)といった症状に苦しむことになります。

 

愛犬が、どのぐらいの量のレンコンを食べられるのかは、実際に食べさせてみないと分かりません。

まずは少量のレンコンを与えて、便の状態をチェックしましょう。

何ともないようなら、徐々に適量まで量を増やしていきます。

アレルギーの可能性

レンコンアレルギーの犬

レンコンには、微量ながらタンパク質も含まれています。

タンパク質はアレルゲンとなる可能性が高いため、レンコンを食べてアレルギーを起こす可能性は充分にあります。

ただ、実際にレンコンアレルギーという犬は少ないよう。

何らかの食物アレルギーがあるという犬でも、食べられる可能性もあるので、トライしてみる価値はありそうです。

 

レンコンを犬に初めて食べさせる時は、少量から試しましょう。

レンコンを食べた後、皮膚や目、耳のかゆみや赤み、嘔吐や下痢といったアレルギー症状が出た場合は、すぐに動物病院を受診することをおすすめします。

愛犬に与えるレンコンの選び方

愛犬のレンコンの選び方

できるだけ新鮮でおいしいレンコンを愛犬に与えたいですよね。

レンコンの旬は、9月から初冬

9月頃のレンコンは柔らかく、あっさりとしてとても美味しいと言われています。

冬に近づくにつれ、甘みが出ますが、粘り気もアップし、アクも強めに出ます。

生食で食べさせたいなら、9月ごろのレンコンがおすすめです。

 

また、サイズ感としては、ふっくらと丸く、重みのあるものがベスト

重みがあるということは、水分があるということなので、新鮮なものである可能性が高いでしょう。

切り口が白いもののほうが新鮮ですが、あまりに白いものは薬剤で漂白されている可能性もありますので注意。

犬のおやつにレンコンチップスがおすすめ

犬のおやつにレンコンチップス

最後に、犬のおやつにおすすめのレンコンチップスの作り方をご紹介しておきます。

レンコンチップスは、消化にも良く、とてもヘルシーなのでおすすめです。

 

まずレンコンの皮をむき、薄くスライスします。

薄くスライスすることで、消化を良くします。

スライスしたレンコンを酢水につけると、アクで黒ずむのを止められます

酢水につけるアク抜き法は短時間で済むため、水に長時間さらすよりもタンニン流出量が少なくてすみますよ。

 

レンコンの水気をキッチンペーパー等でふき取り、耐熱容器に重ならないように並べて、電子レンジでパリッと乾燥するまで加熱します。

この調理法だと「チップス」と言っても全く油を使わないので、カロリーが気になるワンちゃんにも〇。

パリパリとした食感を好む犬は多いため、きっと大好きなおやつの一つになるはず!

レンコンを使った犬のごはんおすすめレシピ

犬ごはん先生のいちかわあやこ先生のレンコンを使った、ヘルシーな犬のごはんレシピを紹介します。

乾燥の季節に☆れんこんのふわふわ焼売

レンコンを使った犬ごはんレシピ

食材(1日分)

  • れんこん・・・150g
  • 豆腐・・・1/2丁
  • キャベツ・・・2~3枚
  • 一緒に蒸したい野菜・・・お好みで

作り方

1.豆腐をキッチンペーパーに包んでおく。 フライパンに、お水大さじ4ほどを入れて 細切りにしたキャベツを敷き詰める。 同時に蒸したい野菜がある時は、一緒に並べておく。

2.れんこんはよく洗い、必要であれば皮をむく。

3.れんこんをすりおろす。

4.豆腐を崩し入れ、よく混ぜ合わせる。 (フードプロセッサーがあれば、一緒に回してしまってOK)

5.水気が多い場合は、砕いたお麩やおからなどを入れて調整する。

6.食べやすい大きさにまとめて、敷き詰めたキャベツの上に並べる。

7.フタをして、弱火〜中火で10分ほど蒸してできあがり★

8.【飼い主用アレンジ】 塩、コショウ、生姜やにんにくのすりおろしを入れるとパンチが効いておいしいです。

出典:https://wanchef.com/recipe/819

まとめ:レンコンは消化にだけ気を付ければ、とても良いおやつに

今回は、犬がレンコンを食べる際の注意点を中心にお伝えしました。

時に「犬はレンコンを消化できない」などと言われますが、調理法や量に気を付ければ、決して消化できないわけではないことが分かりましたね。

 

ただし、やはりレンコンが消化に気を付けなければならない食材であることは事実。

消化にさえ気を付ければ、レンコンは犬にとって栄養のあるとても良い食材です。

ぜひ、レンコンチップスなど、レンコンのおやつを手作りしてみてくださいね。