犬はスイカを食べても大丈夫?適量や種・皮、アレルギーに注意!
夏の果物の代表格と言えば「スイカ」です。
水分たっぷりで、甘いスイカを好きというワンちゃんも多いのではないでしょうか?
でも、犬がスイカを食べても大丈夫なのか、気になりますよね。
そこで今回は、犬にスイカを食べさせてもいいのか、徹底検証します。
犬に与えて良い量や、スイカの皮や種の扱い、またスイカアレルギーになる可能性などにも触れますので、愛犬にスイカを食べさせる際の参考にしてくださいね。
犬はスイカを食べても大丈夫?
犬は、スイカを食べても大丈夫です。
スイカの成分のほとんどは水分で、その他に糖分やミネラル、ビタミンなどが含まれていますが、犬が中毒を起こす成分は含まれていません。
ちなみに、スイカには赤や黄色といったカラーの違いがありますが、どちらも犬にとって有害ではありませんので、安心してください。
ただし、与え方や与える量によっては、犬の健康を害することも考えられます。
甘くて美味しいスイカを好む犬は多いので、油断していると人間と同じぐらいの量を食べてしまう犬もいるので、気を付けましょう。
犬はスイカの種・皮・白い部分を食べていいの?
スイカには、種や皮、白い部分がありますね。
まず、固い皮部分は消化に良くないため、必ず取り除きましょう。
白い部分は、赤い部分よりも糖分が少なく、栄養価は高いと言われています。
ただし、外皮に近くなるほど固くなるので、なるべく赤い果肉に近い部分を与えるようにしましょう。
スイカの種に関しては、食べてもそのままの形で排便されることが多いので、それほど神経質にならなくても構いません。
しかし、消化に良いものでは決してないため、スイカの種は、なるべく取り除いてあげたほうがいいでしょう。
スイカの種には、まだまだ解明されていない成分が多いため、犬に気軽に与えるのは不安が残ります。
犬にスイカを与える時の適量や与え方
犬にスイカを与える時は、果肉部分を小さくカットしてあげましょう。
果肉部分には、それほど食物繊維は含まれていませんので、すりつぶしたりする手間は必要ありません。
先程お伝えしたように種と皮を取り除けば、大丈夫です。
人間の場合は、冷蔵庫などで冷やしたスイカを食べますが、犬にとって冷たいものは胃腸の負担になりますので、常温のスイカを与えましょう。
犬にとっての適量を算出するのは難しいですが、体への悪影響がない範囲での量は、体重5kgの犬で約50gほどです。
50gというと2cm角にカットしたスイカで4個未満。
スイカは水分量が多く、糖分や食物繊維が少ないので、他の果物に比べると、多めに与えて良い果物と言えるでしょう。
犬がスイカを食べるメリットや栄養効果
それでは、犬がスイカを食べるメリットや栄養効果についてみていきましょう。
90%以上が水分のスイカは、水分補給におすすめ
スイカで特筆すべきは、水分量の多さです。
90%以上が水分で、糖分やミネラル類もバランスよく含まれているので、いわばスポーツドリンクのような効果を期待できます。
暑い夏でも、あまり水を飲まないワンちゃんも多いよう。
水分たっぷりのスイカは、夏場の水分補給にピッタリですね。
ちなみに、スイカを食べると甘味を感じるため「スイカを食べると太るのでは?」と心配になる飼い主さんもいるかと思います。
ですが、実はスイカは他の果物に比べると糖分量が少なく、カロリーが低い果物です。
適量を与える分には、太る心配はまずないと考えてください。
スイカなら「赤」がおすすめ!抗酸化作用期待大
スイカには赤や黄色といったカラー違いがありますが、少しでも高い健康効果を期待するなら、赤がおすすめです。
赤いスイカには、黄色いスイカには含まれない「リコピン」や「βカロテン」が含まれています。
リコピンやβカロテンは、赤いスイカの赤色を形成している色素の一つ。
リコピンは、健康効果が高いトマトに豊富に含まれていることで有名ですね。
実は赤いスイカには、トマトの約1.5倍の量のリコピンが含まれています。
リコピンやβカロテンは、抗酸化作用が強く、免疫力をアップさせ、がんを抑制する効果も。
さらに、スイカにはビタミンCも含まれているので、βカロテンとの相乗効果で絶大な抗酸化作用が期待できます。
ちなみに、リコピンには肥満を抑制する効果もあるのです。
「シトルリン」豊富なスイカで血流改善効果
スイカには、シトルリンと呼ばれるアミノ酸も含まれています。
シトルリンは、他の果物にはほとんど含まれていません。
シトルリンを摂取すると、血管が拡張されるので、血液の流れが良くなります。
そのため、スイカを食べるとむくみが改善され、排尿がスムーズに。
代謝も良くなるので、疲労回復にも効果があるとされています。
犬はスイカを食べていいけど注意点が!
犬はスイカを食べてもいいことが分かりましたが、いくつか注意点があります。
確認していきましょう。
食べ過ぎると下痢や嘔吐の可能性
甘くて美味しいスイカ。
ついつい食べ過ぎてお腹が緩くなった、という経験を持つ方も多いのではないでしょうか?
これは、人間だけでなく、犬でも同じです。
甘いスイカが好きという犬は多いですが、欲しがるままに与えてしまうと、水分量が多すぎて下痢や嘔吐(おうと)という症状を引き起こしてしまうことも。
あくまでスイカは、おやつです。
先程お伝えした適量を守り、与え過ぎないようにしましょう。
また、スイカを与える際は、冷やさず常温のものにします。
冷たさの刺激により、お腹がゴロゴロしてしまう犬も多いようです。
アレルギーに注意
栄養価が高く、水分補給に最適なスイカですが、実はアレルギーの心配があります。
特に、すでにウリ科やオナモミ、ニワトコ、ブタクサ、ヨモギ、ニンジンなどにアレルギーを持っているワンちゃんの場合は、交差反応によってスイカにもアレルギーが出る可能性が高いでしょう。
一般的なアレルギー症状としては、皮膚がかゆくなってじんましんができたり、耳をかゆがったり、また目が充血したりします。
さらに症状が進むと、下痢や嘔吐といった症状がみられることも。
生まれて初めてスイカを食べさせる時は、少量にとどめ、様子を見守りましょう。
少しでも異変を感じたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
高カリウム血症のリスク
スイカには、カリウムが含まれています。
ただし、その含有量はそれほど多くないため、上述した適量を守って与えれば、高カリウム血症になるリスクは低いと考えます。
しかし、量を守らず、犬が欲しがるままに与えてしまった場合は、カリウム過多となり高カリウム血症を発症する可能性があります。
高カリウム血症とは、血中のカリウム濃度が異常に高くなった結果、手足のしびれや麻痺(まひ)、筋力の低下、吐き気、不整脈などが起こり、最悪の場合は死に至るという恐ろしい病です。
カリウムは利尿作用があり、老廃物を体外に排出する機能を持つ栄養素。
体にとって必要な成分ではありますが、量が過ぎると体にとっては毒となります。
かわいい!犬がスイカを食べる動画
それでは最後に、犬がスイカを食べるかわいすぎる動画を3本、ご紹介します。
キュートすぎると話題!ポメラニアンがスイカをペロパクッ!
最初にご紹介するのは、くりくりの瞳が可愛いポメラニアンがペロペロ、パクッとスイカを食べる動画です。
その愛らしい仕草に「キュートすぎる!」とSNS上でも話題沸騰!
小首を傾げながら一生懸命に食べる姿に、キュンキュンしてしまう方が続出のようです。
ただ、ちょっと気になるのが、食べた量…。
よほど美味しかったのか、「やめられない!とまらない!」状態ですよね。
お腹の調子は大丈夫だったか、心配です。
スイカ大好き!サバイバルだけど、ほっこり
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2番目にご紹介する動画は、ミニチュアダックスフンド3頭飼いの飼い主さんによるインスタ。
この日、飼い主さんは、お友達からいただいた熊本産の美味しいスイカを愛犬3匹にもおすそ分けしました。
スイカを3つのお皿に分けて、それぞれ食べやすい位置に置いていたのに…
なぜか弾きだされたのは最年長の泪(るい)ちゃん。
すぐに飼い主さんの機転で無事、泪ちゃんもスイカにありつけました。
それにしても、「マテ」がとても上手な3匹でしたね。
飼い主さんのしつけがバッチリなのでしょう。
サバイバルだけど、ほっこりする動画でした。
これぞ理想形!超ゆっくりスイカを食べるトイプーちゃん
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「犬のスイカの食べ方」の理想形とも言えるのが、こちらの動画。
トイプーのとろろちゃん。
飼い主さんが、手で持った小さなスイカをとにかく舐める舐める舐める…!
飼い主さん曰く「もったいなくて、ゆっくり食べていたんだと思う」とのこと。
なんと、この小さなサイズのスイカを食べ終わったのは5分後だそう。
スイカは犬が食べられる果物ではありますが、大量に早食いしてしまうと、胃腸に負担がかかります。
こちらの動画のように、飼い主さんが手にスイカを持ってゆっくりと食べさせるのは、まさに理想形!
参考にしてくださいね。
まとめ:夏場の水分補給におすすめのスイカ
今回は、犬がスイカを食べる際に気を付けるべきポイントや、犬がスイカを食べるメリットなどを中心にお伝えしました。
スイカは犬にとって比較的安全な食材であり、夏場の水分補給にはおすすめできるおやつとなります。
ただし、量が過ぎると犬にとって体の負担になりますし、またスイカの種や皮を与えない、アレルギーにも気を付けるということも大切なポイントです。
与え方に気を付けて、愛犬に美味しいスイカのおやつを!