犬は納豆を食べても大丈夫?栄養効果や適量、与え方などを解説

犬納豆
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美容と健康のために、毎朝納豆を食べているという方も多いのではないでしょうか?

納豆は日本の伝統的な発酵食品の一つ。

ぜひ愛犬にも食べさせたいと思ってしまいますよね。

そして納豆はかなりにおいの強い食材なので、犬にも人気!

 

でも、犬に納豆をあげても大丈夫なのか…気になりますね。

また、犬にも人間と同じような健康効果があるのかも知りたいところ。

そこで今回は、犬に納豆を与えても大丈夫なのか解説します。

犬に納豆を与えるときの量や与え方も確認していきましょう。

犬は納豆を食べても大丈夫?

犬に納豆を与えて大丈夫なのか

納豆は大豆を発酵させた食品です。

納豆の中には犬にとって有害な成分は含まれませんので、犬に納豆を与えても大丈夫です。

納豆は発酵食品なので、大豆そのものを食べさせるよりも消化吸収率が良いと言われています。

人間と同じような効果があるかどうか…という研究は進んでいませんが、ある程度の効果があるのではないかというのが現在の専門家たちの論調です。

そのため、犬専用の納豆関連商品もいくつか発売されています。

 

ただし、大豆アレルギーやえんどう豆アレルギーなどがある犬の場合、納豆にもアレルギーが出る可能性があるので気を付けましょう。

また、食べさせすぎも良くありません。

あくまで犬の栄養源はドッグフード。

納豆は補助的な食品という位置づけで、犬の栄養を考えていきましょう。

毎日でも大丈夫?納豆を犬に与える時の適量

人間の場合、納豆を毎日食べるといいと言われますね。

果たして、犬にも毎日納豆を与えていいのでしょうか?

また、犬に納豆を与えるなら一体どのぐらいの量が目安となるのでしょうか?

確認していきましょう。

毎日はダメ

犬が納豆で肥満

犬に毎日納豆を食べさせるのはやめておきましょう。

犬のメイン栄養源となるのは、ドッグフードです。

納豆には100gあたり200キロカロリーもの熱量があります。

またタンパク質やビタミンなどの栄養素も豊富です。

毎日、摂取し続けるとなると、かなりのカロリーや栄養素を納豆から摂取することになります。

 

しかも、独特の風味を持つ納豆を好む犬は多いため、ハマってしまうと「もっとちょうだい!」となり、食べ過ぎてしまう可能性も…。

納豆を食べることを習慣化しないほうが、カロリーや栄養のバランスを崩さずにすみます。

小型犬なら1/4パックほどが目安に

納豆を犬に与える時の適量

食べ過ぎると弊害になってしまう納豆。

絶対に食べさせすぎないということを頭に入れておきましょう。

目安としては、小型犬なら1/4パック、中型犬なら1/2パック、大型犬なら2/3~1パックほどです。

 

この量を上限と考えて、これ以上あげることのないようにしましょう。

犬の体質によっては、この量でも多すぎる場合があるため、注意してください。

もちろん納豆を初めて食べさせる時は、様子を見るという意味でスプーン1杯程度から始めるのが理想です。

納豆を犬に与える時の与え方

納豆を犬に与える時の与え方はひきわり納豆

納豆を犬に与える場合は、納豆の種類と納豆の調理法に注意しましょう。

まず、納豆の種類はなるべく「ひきわり納豆」にすることをおすすめします。

ひきわり納豆だと、粒が砕かれているため、丸飲み傾向の強いワンちゃんにも安心して与えられます。

丸飲みしても粒が喉(のど)に詰まったり、腸管に詰まったり…ということはないとは思いますが、消化吸収率は落ちます。

ひきわり納豆なら、あらかじめ粒が砕かれているため、丸のままの状態より消化しやすいでしょう。

 

また、納豆は発酵食品です。

発酵食品の納豆の良さを最大限に生かしたいなら、納豆は生のまま与えましょう。

加熱してしまうと、納豆独自の酵素などの効果はかなり落ちます。

犬が納豆を食べるメリットや栄養効果

犬の納豆効果

犬が納豆を食べる栄養効果については、実はハッキリとした研究成果があるわけではありません

そのため今回は、おそらく人間と同じような効果が犬にもあるだろうという予測のもと、納豆を食べるメリットをご紹介します。

ナットウキナーゼによる血液サラサラ効果

納豆には、ナットウキナーゼという納豆独自の酵素があります。

ナットウキナーゼの主な働きは、血液サラサラ効果。

血栓をできにくくし、動脈硬化・心筋梗塞などの病気を予防する効果が期待できます。

ナットウキナーゼは熱に弱いという性質を持つため、加熱せず生のまま食べさせることが大切になってきます。

大豆サポニンによる抗酸化作用で老化防止

老化をいかに防止するかは、人間だけでなく犬にとっても大きな課題。

納豆に含まれる大豆サポニンには、抗酸化作用があることが知られています。

抗酸化作用とは、身体の中に入ってきた老化の元となる活性酸素の働きを弱める効果のこと。

抗酸化作用のある食品を摂取することで、老化を防止してくれます。

植物性タンパク質が豊富

納豆の原料は大豆です。

そのため、納豆にも植物性タンパク質が豊富に含まれます。

タンパク質には植物性と動物性がありますが、犬が消化を得意とするのは動物性タンパク質のほうです。

しかし、納豆は発酵食品なので犬も比較的消化しやすいだろうと言われています。

 

「犬は動物性タンパク質だけでOK」という専門家もいますが、できればバランスよくいろんな食材からタンパク質も摂取したいところ。

週に数回、納豆を食べることによって植物性タンパク質を摂取できるのは、良いことです。

腸の働きを良くする

納豆は発酵食品なので、納豆菌を持っています。

納豆菌は胃酸に強く、腸までしっかり届くと言われています。

そして腸にたどり着いた納豆菌は、そこで悪玉菌を減らして善玉菌のサポートをします。

そのため、納豆を食べると腸の働きが良くなります。

 

また、納豆には食物繊維も豊富に含まれています。

食物繊維には水溶性と不溶性とがありますが、どちらもバランスよく含んでおり、便のかさ増し効果や腸への刺激などの効果が期待できます。

犬は納豆を食べていいけど注意点が!

犬は納豆を食べても大丈夫ですが、いくつか注意点があります。

納豆によって不調を起こすこともあるため、しっかりと確認しておきましょう。

アレルギーの可能性

大豆アレルギーの犬

納豆の原料は大豆です。

そのため、大豆アレルギーがあるワンちゃんには納豆は厳禁です。

また、今のところ大豆アレルギーがないワンちゃんでも、いつアレルギーが起こるかは分かりません

そのため、納豆を食べさせた後に、皮膚のかゆみや赤み、目の充血、下痢、嘔吐(おうと)、全身の倦怠(けんたい)感…などの症状がみられるようでしたら、大豆アレルギーかもしれません。

何らかの症状がみられた場合は、すぐに動物病院へ連れていきましょう。

タレを使用せず薬味に気を付ける

犬がネギ危険

納豆に付属しているタレには、多くの塩分が含まれています。

犬にとって塩分は必要なものですが、その要求量は人間よりもかなり少なく、摂取しすぎると腎臓や心臓に弊害が出ることが分かっています。

そのため、犬に納豆を食べさせる際には、タレを使用しないようにしましょう。

減塩のタレでも、やめておいたほうがいいでしょう。

 

また、納豆に卵やネギ、かつおぶしなど色々な薬味をつけて食べるという方も多いと思います。

生卵は特に、白身の部分を食べさせるとビオチンという栄養素の吸収が妨げられる可能性があるためNGです。

また、犬にネギは絶対にダメ

ネギ中毒を起こす可能性があります。

薬味をつけたい場合は、その食材が犬にとって本当に安全なのかどうか確かめてからにしましょう。

薬を飲んでいる時は注意

薬を飲んでいる犬

愛犬が何らかの薬を飲んでいる時は、獣医師からOKが出ているドッグフード以外は与えないほうが無難です。

納豆には、血液をサラサラにするナットウキナーゼや、逆に血液を凝固させるビタミンK、さらに鉄の吸収を阻害するグリニシンという成分が含まれます。

そのため…

  • 血液を固めるお薬を飲んでいる
  • 血栓予防剤を飲んでいる
  • 貧血の薬を飲んでいる

という場合、納豆を食べると薬の効果を妨げる可能性が高いため、与えないようにしましょう。

腎臓病や心臓病の犬には注意

病気がある犬

腎臓病や心臓病持ちというワンちゃんには、納豆を与えないようにしましょう。

納豆に含まれる成分で怖いのはカリウム。

もちろん健康体のワンちゃんにはデトックス効果があり必要な栄養素であるカリウムですが、腎臓病や心臓病のワンちゃんの場合、上手にカリウムを排出できず身体の中に溜まってしまう可能性があるため、NG。

 

すでに腎臓病や心臓病を抱えている場合、療法食を与えていると思います。

獣医師のOKが出ている食材以外は、与えないようにしましょう。

あの納豆加工品を犬に与えて大丈夫?

納豆には様々な加工品がありますね。

また、犬用に加工された商品も。

犬に納豆加工品を与えてもいいのか、確認しておきましょう。

納豆ごはん

納豆ごはんを犬に与えて大丈夫?

納豆ごはんとは、ごはんに納豆をかけたものですね。

これはもちろんOK。

ただし、納豆ごはんにすると、かなりのカロリーとなります。

また、白ごはんは穀類なので、犬にとってどうしても必要な栄養素ではありません。

納豆ごはんを食べさせるよりも、納豆をドッグフードにかけたものを食べさせるほうがおすすめです。

納豆サプリ

納豆サプリ

人間用に発売されている納豆サプリは、犬に与えないでください。

人間用に作られているものなので、犬に与えると量が多すぎる可能性があります。

ただし、犬用に作られている納豆サプリなら、飼い主さん判断で与えてもOK。

もちろん何らかの病気を持っている犬や薬を飲んでいる犬は、必ず獣医師の診断をあおいでくださいね。

フリーズドライ納豆

フリーズドライ納豆を犬に与えて大丈夫?

納豆のベタベタが気になって愛犬に与えるのを躊躇(ちゅうちょ)してしまう…という場合、「フリーズドライ納豆ならベタベタしない!」と思いますよね。

でもこれも、人間用に発売されているフリーズドライ納豆はNG

人間用のおつまみなので、かなり味付けが濃くなっていて、危険です。

ただし犬用のフリーズドライ納豆なら、塩分など調整されているので大丈夫。

犬にとって安全なものかどうか、飼い主さんがしっかりと見極めて与えてくださいね。

まとめ:犬も納豆を食べて大丈夫

今回は、犬は納豆を食べても大丈夫なのか特集しました。

犬が納豆を食べることに関して明確な効果はわかっていないものの、犬にもある程度の健康効果は期待できそうです。

ただし、与えすぎは厳禁。

量や与え方に気を付けて、様子を見ながら納豆をあげてくださいね。