犬はしそ(大葉)を食べていい?生でも大丈夫?適量や与え方を解説

犬しそ大葉
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日本では、古くから刺身のつまやてんぷらなどで親しまれている、しそ(大葉)。

和製ハーブとも言われ、抗菌作用やアレルギー抑制効果など、様々な健康効果があると言われていますね。

そんな魅力的なしそを「犬にも食べさせてみたい」という方は、多いと思います。

 

そこで今回は、犬はしそを食べていいのか検証していきます。

生で食べても大丈夫なのか、またどのぐらいの量までなら犬に与えてもいいのかも解説しますよ。

犬はしそ(大葉)を食べられる?生でも大丈夫?

犬にしそ大葉を与えて大丈夫なのか

風味豊かなしそ(大葉)。

香りが強いため、犬に与えるのを不安に思う方も多いようです。

しかし、しそには中毒を起こす成分は含まれていません。

犬に与えても大丈夫です。

 

生のまま与えても大丈夫なので、ぜひ生の風味の良いしそをワンちゃんにも味わってもらいましょう。

ただし、この独特の風味を嫌がる犬もいるようです。

必ずしも摂取しなければいけない食べ物ではありませんので、嫌がるようなら無理強いしないようにしましょう。

犬にしそを与えるときの適量と与え方

犬のしその適量それではまず、犬にしそを与えるときの適量と与え方についてみていきましょう。

小型犬なら2枚以内、中型犬なら3枚、大型犬なら4~5枚を目安に

犬にしそ(大葉)を与えるときの適量は、

  • 小型犬なら2枚以内
  • 中型犬で3枚程度
  • 大型犬で4~5枚程度

と覚えておきましょう。

ただしこの数値は、あくまで目安です。

生まれて初めてしそを食べさせる際には、少量から試します。

しそを食べさせた後、体調に変化がないかよく観察しましょう。

しその香りを生かすなら生で!細かく刻んで与えて

犬に野菜を与える時には、消化を良くするために火を通すことが多いですが、しその場合は生で与えて大丈夫です。

しその香りを生かすなら、むしろ生のほうがおすすめ。

生のしそを細かく刻んで与えれば、たいていの場合、消化も問題ないでしょう。

 

ちなみに、しその香り成分をより際立たせたいなら、食べる直前にしそを刻むといいですよ。

しその香り成分は、揮発性があるため、刻んでから時間が経つと、徐々に香りが薄くなります。

犬がしそを食べるメリットや栄養効果

犬がしそを食べる効果

それでは次に、犬がしそを食べるメリットや栄養効果について確認していきましょう。

しその香り成分「ペリルアルデヒド」で食欲増進効果

まず一番に挙げたいのが、しその香り成分「ペリルアルデヒド」です。

ペリルアルデヒドは、しその葉の裏側に特に多く含まれています。

ペリルアルデヒドには、抗菌作用があり、食中毒予防効果が期待できます。

また、消化酵素の分泌を促進する作用があり、食欲増進効果もあると言われています。

夏場に食欲が落ちているワンちゃんには最適ですね。

βカロテンで免疫力アップ!

しそには、多くのβカロテンが含まれています。

βカロテンは、体内に入ることによって適宜ビタミンAに変換され、皮膚や目、消化器官などを健康に保つために使われます。

特に消化器官が元気になると、体全体の免疫力があがるため、病気にかかりにくくなります

 

また、βカロテンの抗酸化作用は非常に強く、体内に入ってきた活性酸素の働きをおさえてくれます。

老化を防止し、がんも抑制してくれるなど、ぜひ積極的に摂取したい成分です。

αリノレン酸でアレルギー抑制効果も

しそには、αリノレン酸という注目のアレルギー抑制成分も含まれています。

αリノレン酸を摂取すると、体内でDHAやEPAに変化します。

人間の場合は、中性脂肪を減らし、コレステロールを下げる効果が期待できるDHAやEPAですが、犬の場合、それ以上にアレルギー抑制効果に期待がかけられています。

青ジソと赤ジソ、犬に与えるならどっち?

犬の青ジソと赤ジソ比較

しそには、青ジソと赤ジソの2種類があります。

犬に与える場合、どちらのほうがおすすめなのでしょうか。

赤ジソがおすすめ!でも時期に注意

まず、赤ジソには、シソニンと呼ばれる赤色の色素が含まれています。

シソニンには抗酸化作用があり、何と言っても防腐効果が高いことで知られています。

さらに、香り成分であるペリルアルデヒドも赤ジソのほうが多く、抗菌効果の高さは赤ジソに軍配が上がります。

梅干しにも、赤ジソを使いますよね。

 

ただし、赤ジソの場合、手に入るのが6~8月と短く、一時期です。

生の赤ジソを犬に与える機会は、ごく限られてしまいます。

となると、思いつくのは「しそジュース」ですね。

しそジュースにも、赤ジソの成分が充分に溶け込んでおり、栄養的にとても期待できます。

 

でも、犬にしそジュースを与える場合は、糖分の量に注意しなければなりません。

しそジュースに含まれている糖分は、犬の肥満の原因となります。

甘みを好む犬は多いため、放っておくとどんどん飲んでしまうでしょう。

10倍以上に薄めて、少量を与えましょう

βカロテン量は青ジソ勝利!年中手に入る便利さも〇

一方の青ジソにも一応、旬の時期はありますが、ほとんどのスーパーマーケットで生の青ジソを年中手に入れることができます。

新鮮な生のものをいつでも与えられるという便利さは、とても魅力的です。

 

また、βカロテン量に限ると、赤ジソよりも青ジソのほうに軍配が上がります。

抗酸化作用に期待ができ、必要な分だけ体内でビタミンAに変換されるβカロテンは、摂り過ぎという心配もなく、犬におすすめの栄養素です。

犬はしそを食べられるけど注意点が!

犬はしそを食べられますが、2点ほど注意点があります。

確認していきましょう。

与えすぎると下痢や嘔吐の危険性

犬がしそで下痢

犬にとっても、しそは健康に役立つ野菜ですが、与えすぎると下痢や嘔吐(おうと)といった症状に苦しむことになるかもしれません。

しそは、家庭菜園で育てやすい野菜です。

庭やプランターなどで栽培している方も多いのではないでしょうか?

犬の中には、そういった家庭菜園のしそを、ムシャムシャと心ゆくまで食べてしまう子もいるようです。

許容量を超えた大量のしそを食べてしまうと、しそに含まれている食物繊維を上手く消化できず、消化器官に負担をかけてしまいます。

 

また、しそにはグレープフルーツなどの柑橘(かんきつ)類に含まれているソラレンという中毒成分も、少しですが含まれています。

ソラレンを大量に摂取すると、口の中を荒らしたり、下痢嘔吐を起こしたりすることもあります。

犬には、しそを与えすぎないようにしましょう。

アレルギーの可能性

しそアレルギーの犬

しそはアレルギーをおさえる効果の方が高いため、しそを食べてアレルギーを起こす可能性は低いと言えます。

ただし、犬にしそを食べさせることはメジャーではなかったため、アレルギーが起こるかどうかという研究は進んでいません。

 

どんな食べ物でも、アレルギーを起こす可能性はあると言われます。

皮膚・耳のかゆみや赤み、目の充血、下痢や嘔吐などの症状がみられたら、すぐに動物病院を受診しましょう。

まとめ:犬にとってしそ(大葉)は健康食品となり得る!

今回は、犬がしそ(大葉)を食べてもいいのかについて検証しました。

しそには、健康に良い様々な有効成分が含まれていて、犬にしそを食べさせることで犬の健康状態をより良く保つことができることが分かりましたね。

時々、少量の生のしそを細かく刻んで、ドッグフードにトッピングして与えてみましょう。

 

しそも犬におすすめの野菜