シーズーの性格や特徴!寿命や値段は?飼いやすさ、しつけのしやすさを解説
短いマズルにくるりと大きな瞳。
美しく艶やかな毛。
小型犬の中でもシーズーは、その愛くるしい見た目からとても人気がある犬種です。
「シーズーを飼ってみたい」という方にとって気になるのは、シーズーの性格や世話・しつけのしやすさではないでしょうか。
そこで今回は、シーズーの飼育を検討している方のために、シーズーの性格や特徴を特集します。
シーズーの寿命や値段、世話の仕方なども詳しく取り上げますので、ぜひ参考にしてください。
飼いやすい?シーズーの特徴
シーズーは比較的飼いやすい犬種だと言われています。
しかし、中には「飼いにくい」と手放してしまう人もいるよう。
シーズーは本当に飼いやすいのでしょうか?
体は小さいけど、骨格しっかり!ケガ&病気リスク少ない
体重は4~7kgで体高(たいこう)は20~28cm程度と小さいシーズーですが、骨格はかなりしっかりしています。
華奢(きゃしゃ)な犬種だと、ほんの少しの段差から飛び降りただけで簡単に骨折してしまうという事例が報告されていますが、シーズーの場合は比較的骨折などのリスクは少ないと言われています。
また、比較的病気にもかかりにくいとされています。
抜け毛少なく、体臭も比較的少ない
シーズーの特徴といえば、美しい毛並み。
嬉しいことにシーズーの毛はかなり抜けにくく、とにかく掃除が楽です。
そのかわり、放っておくとどこまでも伸び続けるため、毎日のブラッシングや毛のカットは欠かせません。
また、体臭も比較的少なく、室内飼いしやすい犬種と言えます。
しつけをしっかりやれば無駄吠え&噛みグセ無し!
シーズーは、しつけさえしっかりとやれば、無駄吠えもなく、噛みグセもつきにくいため、飼いやすい犬種と言えます。
ただし、間違ったしつけをしてしまうと、無駄吠えは収まらず、噛みグセがついてしまうことも。
しつけのやり方にはコツがあり、基本に沿ってしつけすることが大切です。
かわいいシーズーの性格
一度、シーズーを飼い始めると、そのかわいい性格にハマってしまうという方も多いようです。
シーズーは、とにかく活発で甘えん坊。
昔から室内で大事に飼われている犬種なので、人間によくなつきます。
愛情を与えれば、それ以上に応えてくれる犬種ですが、初めての人に対してはかなり警戒心を抱く性格。
また、自尊心はかなり強く、頑固な一面もあります。
飼い主の態度に一貫性が無いと判断すると、とたんに言うことを聞かなくなることも…。
ルーティーンを大事にする性格なので、同じ散歩コースや同じオモチャを大事にしてあげるといいでしょう。
シーズーはしつけしやすい?
シーズーはしつけしやすい犬種だと言われていますが、本当でしょうか?
シーズーのしつけについて見ていきましょう。
頭が良いシーズーのしつけには一貫性が必要
シーズーは比較的頭が良く、しつけはしやすいと言われていますが、コツが必要です。
シーズーは頑固で筋の通った性格なので、飼い主のしつけの方針も一貫性を求められます。
ある日はOKしたのに、ある日はダメというのは、シーズーには通用しません。
しつけするときは、やり方に一貫性を持たせて、徹底してやりましょう。
特に噛みグセや吠えグセについては、なるべく早い段階でダメということを教えましょう。
小型犬でも成犬になってしまうと、噛まれるとかなり痛いです。
ケガをする前に徹底してしつけすることが大切。
かわいいシーズーに厳禁なのは甘やかし
シーズーのしつけで大敵と言われているのが、甘やかしです。
シーズーは甘え上手で、とにかくかわいいのが特徴。
そのかわいらしさにほだされて、つい「いいよ~」と許してしまっていると、完全になめられます。
せっかく築いた主従関係も、あっという間に崩れてしまいますので、注意しましょう。
シーズーのしつけは、しつけ期間だけでなく、一生涯ずっと続くと考えてください。
「ダメなことはダメ」という毅然とした態度を飼い主がとることで、シーズー自身も混乱することなく、間違った行動をすることはなくなります。
シーズーは「褒める」が何よりのご褒美
シーズーは甘えん坊で人間のことが大好きです。
その性格を利用して、褒めるときは大げさに褒めてあげましょう。
自信を持たせてあげることで、どんどんヤル気になると、あっという間に決まりを覚えてくれるはずです。
犬種によっては、トリーツを使ってしつけしないとなかなか覚えてくれないという場合もありますが、シーズーの場合は「褒める」ことが何よりのご褒美と言えるでしょう。
トリーツを使ったしつけは、初心者には意外と難しいもの。
シーズーの場合は「褒める」だけでいいため、しつけはしやすいと言えます。
シーズーの平均寿命
かわいくて、しつけもしやすいシーズー。
なるべく長く一緒にいたいですよね。
果たして平均寿命はどのぐらいなのでしょうか?
シーズーの平均寿命は、約12~14歳。
シーズーは2歳になると、人間年齢の24歳に到達します。
その後、1年経過するごとに人間年齢の4歳ずつ歳をとる計算となり、12歳時点で既に人間年齢の64歳になっているという計算になります。
シーズの年齢 | 人間年齢 | |
若犬 | 2歳 | 24歳 |
3歳 | 28歳 | |
4歳 | 32歳 | |
成犬 | 5歳 | 36歳 |
6歳 | 40歳 | |
7歳 | 44歳 | |
8歳 | 48歳 | |
9歳 | 52歳 | |
老犬 | 10歳 | 56歳 |
11歳 | 60歳 | |
12歳 | 64歳 |
これは小型犬の平均的な寿命と大差はなく、シーズーもごく平均的な寿命を持っていると言えます。
ただ近年、ドッグフードの質は向上し、医療技術も進歩しています。
適切なフードを選び、適切な医療を受けさせ、また適切な運動量を確保することで、寿命を伸ばすことは可能と言えるでしょう。
シーズーの値段の相場
見た目も性格もかわいく、比較的飼いやすいシーズー。
「もう飼いたい!」と前のめり気味になっている方もいらっしゃるかもしれませんね。
シーズーを飼うなら、ペットショップやブリーダーを利用する方法と、里親制度を利用する方法とがあります。
ペットショップやブリーダーなら8~30万円ほど
シーズーをペットショップで購入する場合は、だいたい20万円前後の値段を想定しておくといいでしょう。
ただし、血統や見た目などによって価格は8~30万円ぐらいまで前後します。
ペットショップで気に入った子を見つけたら、値段の理由を店員さんに尋ねてみるといいでしょう。
ブリーダーで購入する場合は、ペットショップよりもやや割安に譲り受けられる場合が多いようです。
ブリーダーの中には粗悪な環境で繁殖させている業者もいるため、知り合いの紹介や口コミ等で「良い」と判断したところにお願いしておくといいでしょう。
当然ですがシーズーを飼うには、個体の値段の他に、ケージ代やワクチン代、フード代など様々なお金がかかります。
犬の飼育グッズを一からそえるとなると、初期費用としてプラス2~3万円ほどみておくといいでしょう。
里親制度なら無料!でも決断前に考えることあり
殺処分寸前のシーズーを保護している団体から「成犬のシーズーを譲り受ける」という里親制度なら、ワクチン代やそれまでにかかったエサ代などの負担のみで譲り受けられることも。
個体料金は、ほぼ無料と考えていいでしょう。
ただし、安易な気持ちで里親制度を利用するのはおすすめできません。
殺処分寸前の子を救いたいという確固たる意志が自分にあるのか、またどんなクセを持っている子でもしっかりと最後まで面倒を見る覚悟があるかを自分の胸に聞いてから決断してください。
シーズーとの良い関係を築くにはしつけが欠かせませんが、成犬からしつけをし直すというのは想像よりも大変なことです。
それでも「受け入れる」という覚悟がある方は、まずは里親募集している団体に問い合わせて、面談してもらうといいでしょう。
シーズーを飼う時に気を付けたい事
飼いやすいシーズーですが、飼うならいくつか気を付けてあげたいことがあります。
確認していきましょう。
室温に気を付ける
シーズーはダブルコートの犬種なので、比較的暑さ寒さには強いとされています。
しかし、それでも室内温度にはくれぐれも気を付けて、快適な室温を保ってあげましょう。
冬場は19~23度あれば大丈夫ですが、夏場はできれば25度以下に保ってあげたいところ。
夏場は熱中症に気を付けましょう。
太りやすいのでフードのカロリーや運動に配慮を
シーズーは太りやすい犬種です。
まずはフードのカロリーに気を付け、カロリーオーバーにならないようにしましょう。
おやつのあげすぎも良くありません。
また、運動も大事。
1日に30分程度は散歩に出ましょう。
家の中でも活発に遊べる環境を整えたり、一緒に遊んであげたりしましょう。
美しい被毛を維持するには、毎日のケアとトリミングが必須
シーズーは美しくボリュームのある被毛(ひもう)が自慢ですが、とても毛量が多く絡みやすいのでケアは大切。
毎日のブラッシングで、毛玉ができないよう気を付けてあげましょう。
また、どこまでも毛が伸び続けるため、定期的なトリミングは必須。
シーズーを飼う場合は、トリミングの費用もランニングコストとして考えておきましょう。
気管虚脱や耳・目の病気に気を付ける
シーズーは鼻が低い短頭種なので、呼吸系の病気に気を付ける必要があります。
特に、気管虚脱(きかんきょだつ)や鼻腔狭窄(びくうきょうさく)にかかりやすい傾向が。
呼吸に異常がないか、よく気を付けてあげましょう。
また、目の病気や耳の病気、さらに皮膚炎などにも注意しましょう。
目は涙やけにならないよう、毎日、目の周りを拭いてあげるといいでしょう。
毛が目に入らないよう、カットの仕方にも気を付けます。
耳は耳専用クリーナーでお手入れを。
皮膚も弱い子が多いので、シャンプー剤など刺激が強いものは避けます。
見た目も性格もかわいいシーズーは、犬飼育初心者におすすめ
今回は、人気の犬種であるシーズーの性格や寿命、しつけの仕方や値段について詳しくみていきました。
シーズーは、見た目のかわいらしさだけでなく、性格もかわいく、しつけもしやすいことが分かりましたね。
シーズーは、犬飼育初心者におすすめの犬種と言えます。
ぜひかわいいシーズーを家族の一員として迎えてあげてください。
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