犬の寝言はかわいい?うるさい?遠吠えや吠える原因や理由
犬は、一日の約半分ほどを睡眠にあてているため、犬が寝言を言う姿を目撃したことがあるという飼い主さんも多いと思います。
犬が幸せそうに寝言を言う姿は、とてもかわいらしく癒されます。
でも中には、うるさいほどの寝言を言うワンちゃんや、「ワオーン」と遠吠えしながら眠るワンちゃんも。
寝言の声が大きかったり、吠えたりする場合は、「何かストレスでも抱えているの?」と原因が気になりますね。
そこで今回は、犬の寝言を特集します。
なぜ、犬は寝言を言うのか、その原因について詳しく取り上げますのでお楽しみに!
夢を見ている?犬が寝言を言う理由
人間が寝言を言う時は、だいたい夢を見ていると言われています。
実は、犬も人間と同じで、寝言を言っている時は、夢を見ているのではないかと推測されています。
犬にもある「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」
犬にも人間と同じように、深い眠りの「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」とがあります。
人間は、だいたい90分周期で「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」とを繰り返すのに比べ、犬は浅い眠りの「レム睡眠」の時間が圧倒的に多いのです。
これは「いつ襲われても起きられるように」という野生の本能からだと考えられています。
確かに、犬は眠っていても少しの物音に反応して、起き上がることが多いですよね。
眠りの浅い「レム睡眠」時に夢を見て寝言を言っているという仮説
レム睡眠時に、人間はよく夢を見ると言われます。
犬も同じだとすると、睡眠時間の大半を占める「レム睡眠」時には常に夢を見ていることになります。
犬の場合は科学的に実証する術がないため、夢を見ているのかはわかりませんが、頻繁に寝言を言う姿から、夢を見ているのではないかという仮説が立っています。
ちなみに人間の赤ちゃんの場合、刺激が多い一日を送った日には、寝返りや夜泣きが増えると言われます。
犬も同様で、遠出をした日やたくさんの人や犬に会った日などは、寝言を言ったり寝ながら吠えたりする姿を目撃する率が上がるという飼い主さんも多いようです。
犬が寝言で遠吠えや吠える原因
スヤスヤと眠っていた犬が、突然「ワン!」と大きな声で吠えて起きたり、「ウウーワン!」と唸り声をあげて吠えたり、また「ワオーン」と遠吠えしながら起きたりすることがあります。
犬が寝言で遠吠えしたり吠えたりする原因は、一体どこにあるのでしょうか?
夢の中での出来事が原因で吠えている
犬が寝言で遠吠えしたり吠えたりするのは、夢の中で遠吠えしたり吠えたりしなければならない事態に遭遇していることが想像されます。
つまり夢の中で怖い人に出会ったり、また仲間と出会ってコミュニケーションを取ろうとしていたりするということです。
ストレスが原因とは限らない
犬が頻繁に寝言で吠えると「もしかしてストレスが溜まっているのでは?」と心配になりますが、必ずしも、そういうわけではないので安心してください。
本当にストレスが溜まっている場合は、犬が起きている時にも激しく吠え続けたり、自分の尻尾を追い回したりするなどのストレス行動が見られますので、よく観察してみてください。
犬が寝言を言いながら痙攣するけど大丈夫?
犬が寝言を言いながら痙攣(けいれん)している様子を見たことがある飼い主さんも多いと思います。
この痙攣は、放っておいても大丈夫なのでしょうか?
軽い痙攣なら放っておいて大丈夫
痙攣がみられると「大丈夫かな?」「具合が悪いのかな?」と心配になる方もいるかもしれませんが、軽く手足を動かす程度なら全く心配ありません。
犬は、走っている夢を見ているのかもしれませんね。
また、昼間に何か興奮するような出来事があった時などは、寝言と一緒に軽く痙攣する様子が見られることが多いようです。
アクションが大きい痙攣は「てんかん」の可能性も
心配な痙攣は、アクションが大きいものです。
てんかん発作の場合、起きてあちこちにぶつかりながら大暴れしたり、体がひきつったような状態になってしまったりします。
異常な痙攣が出た場合は、落ち着いてから動物病院へ連れていきましょう。
犬の寝言にしつけや対策は必要?
飼い主さんとしては、犬の寝言にしつけや対策は必要なのかどうかも気になるところですね。
結論から言いますと、「苦しそうで辛そうで、かつ一日に何度もその苦しそうな様子が続く」場合や「苦しそうな様子が長時間続く」場合や「動きが激しく、なかなかおさまらない」場合以外は、犬の寝言は放っておいて大丈夫です。
何かしつけをする必要もありませんし、対策も不要です。
例えば、一瞬苦しそうな表情を浮かべることがあったとしても、長続きせず単発で終わるなら、心配はいりません。
かわいらしく「キュンキュン」鳴いているだけというなら、眠りの邪魔をせず、放っておいてあげましょう。
犬のかわいい寝言動画を紹介
それではここからは、犬のかわいい寝言動画をご紹介します。
犬の寝言「キュンキュン」
まずこちらの動画は、居候犬の風太くんのかわいい寝言をとらえたもの。
「キュンキュン」と高めの声で鳴く様子がなんとも愛らしいですね。
夢の中で飼い主さんに甘えているのでしょうか?
思わず抱きしめたくなるぐらいかわいい寝言ですが、できればそうっとしておいてあげましょう。
犬の寝言「ぷくぷく」
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次にご紹介する動画は、ヨークシャーテリアのいくらちゃんの「ぷくぷく」というかわいい寝言。
飼い主さんによると、いくらちゃんは掃除機のダイソンがとても苦手だそう。
掃除機に追いかけられる夢でも見たのでしょうか?
犬は昼間に興奮することがあると、夢でもその状況を再現しているのではないかと言われています。
いくらちゃんが掃除機を怖がることのない日がきますように!
犬の寝言「わふわふ」
3つ目にご紹介する動画は、柴犬が「わふわふ」という寝言とともに気持ちよさそうに眠っているもの。
「わふわふ」と言うとき、体をピクピクと少し痙攣させていますね。
目のあたりもピクピクと動いているようです。
また時々、半分目を開いてこちらを見ているようにも感じます。
起きたり眠ったりと、完全にレム睡眠時のようですね。
犬の寝言より「いびき」に注意
犬が寝ている時は、寝言と同時にいびきをかくこともあると思います。
犬の寝言は人間同様、心配しなくても大丈夫ですが、いびきをかいている場合は、様子をよく見守ってあげてください。
犬のいびきには、気管虚脱や軟口蓋過長症など様々な病気が隠れていることも。
犬が苦しそうにいびきをかいている時や、今までいびきをかいたことがなかったのに突然いびきをかくようになった時などは、特に注意してください。
犬の寝言の原因はおそらく夢にあり!
今回は、犬の寝言について特集しました。
犬の寝言の原因は、おそらく犬も夢を見ているからということが分かりましたね。
犬の寝言の多くはかわいいものですが、遠吠えなどの寝言も、実は夢の中での出来事なのだろうとされています。
あまりに吠えると「うるさい」と気になりますが、苦しそうにしていない限りは、できるだけ睡眠の邪魔にならないよう放っておいてあげましょう。