犬の口臭がひどい!においの原因や対策は?病気の可能性も!

犬の口臭
(記事内に商品プロモーションを含む場合があります)

「愛犬にぺろぺろと舐められたところが何だか臭い」

「愛犬の口の中のにおいが臭い」

と、愛犬の口臭が気になっているという飼い主さんは多いようです。

あまりに臭いと「どこか体の具合が悪いのでは?」と気になってしまいますね。

 

今回は、愛犬の口臭に悩んでいるという飼い主さんのために、犬の口臭の原因や対策について特集します。

犬の口臭には病気がひそんでいることもあります。

「たかが口臭」と油断せず、しっかり対策してあげましょう。

犬の口臭がひどい!においの原因は?

まずは、犬の口臭がひどい場合の「においの原因」について考えていきましょう。

食べ物が原因

犬の口臭の原因食べ物

実は、単純に食べ物のにおいが口の中に残っていて、そのにおいが口臭となっている場合があります。

特に、油分たっぷりのにおいの強いフードを愛用している場合は、要注意。

 

また、フード自体が劣化している場合も、においの原因となります。

腐敗もしくは酸化したフードは、お腹をこわす原因にもなるので気を付けましょう。

口の中が乾燥している

犬の口臭の原因は口の中が乾燥

犬の口も人間同様、唾液によって良い環境が保たれています。

水分不足で唾液の量が減ってくると、唾液濃度が濃くなり、口の中が乾燥します。

すると、養分を正常に分解することができず、口の中から「生臭いにおい」がただようように。

 

ちなみに、体温調節のため、口を開けている時間が長い夏場や、鼻炎で口呼吸せざるを得ない時なども、口の中は乾燥します。

歯垢や歯石

犬の口臭の原因歯垢や歯石

歯垢(しこう)や歯石が口の中に溜まった場合も、口臭の原因となります。

歯垢は奥歯や歯と歯の間に溜まりやすく、歯垢の中に雑菌が繁殖することによって、口の中が臭くなります。

 

また、歯垢を放置しておくと、だいたい3~5日ほどで歯石に。

歯石は、歯ブラシなどでこすっても落とすことはできません。

歯石の中でも雑菌が繁殖し、さらに、においはキツクなります。

歯の生えかわり時期

犬の口臭の原因歯の生え変わり

子犬の歯の生え変わり時期に、口臭を感じることも。

歯が抜ける途中に、口の中に雑菌が増えたり、血のにおいを感じたりすることによって、口臭となることがあります。

 

これは、心配する必要はなく一時的なもの。

歯の生え変わりが落ち着くと、徐々に口臭もなくなります。

犬の口臭は病気の可能性も!

犬の口臭病気

犬の口臭には、病気が隠れていることもあります。

ここでは、口臭が気になる場合に考えられる病気をピックアップしておきます。

ここに挙げた症例は、いずれも動物病院での診察が必要です。

歯周病

歯垢・歯石を放置しておくと、歯周病へと発展します。

3歳以上の成犬の実に8割以上が歯周病を抱えているとされているので他人事ではありません。

歯周病とは歯周病菌によって引き起こされ、歯茎の炎症がみられたり、さらにひどくなると周囲の骨にまで炎症がみられたりします。

 

歯周病になると、歯垢・歯石の沈着が見られるだけの段階よりも、さらに口臭はキツクなります。

また、「歯茎の痛み」や「歯のぐらつき」など、口腔(こうくう)内トラブルがどんどん進みます。

口腔内トラブルが進むと全身疾患へとつながるため、早期の治療が望まれます。

内臓疾患

犬の口臭のほとんどの原因は口の中にあり、約1割は内臓疾患が原因で口臭がすることが確認されています。

 

口臭のする内臓疾患の代表格は、胃腸炎です。

腸内環境の悪化により、口元まで嫌なにおいが上がってきている状態。

特に、すっぱいにおいのする口臭の場合は、胃腸を疑ってください。

口臭にアンモニア臭が混じっている場合は、腎臓や肝臓の機能低下が疑われます。

 

また、口臭にうんちのにおいを感じる時は、命に係わる疾患が隠れている可能性があるので、よく観察を。

単に食糞しているだけならいいのですが、腸閉塞など重篤な疾患を抱えている場合もあります。

「便のようなおう吐をする」「便が出ない」「元気がなくぐったりしている」場合は、即動物病院へ。

口腔内腫瘍

口腔内にできた腫瘍によっても、口臭がすることがあります。

腫瘍は周囲の細胞を壊しながら、どんどん肥大していきます。

その壊れた細胞に細菌がつくことによって、口臭がただよいます。

ちなみに、かなり臭いという段階になると、口腔内の出血や痛みも出てきているかもしれません。

 

犬の口の中は比較的腫瘍ができやすく、また口の中を触られるのを嫌がるワンちゃんが多いため、早期発見が難しいとされています。

口の中をチェックして小さなコブができていたら、ぜひ早めに動物病院で生体検査を受けてください。

家でできる犬の口臭対策

それではここからは、家でできる犬の口臭対策をご紹介します。

食べ物を見直す

犬の口臭対策食べ物

まず、油分の多いフードや古くなって酸化したフードを使うのは止めましょう。

とはいえ、油分が全く必要ないというわけではありません。

油分は、毛ヅヤや肌の状態を良好に保つために欠かせない成分です。

良質な油分を含んだフードを選んであげましょう。

 

フードの酸化を防止するには、「空気に触れさせないこと」や「高温多湿を避けて保管すること」が大切です。

保管方法に自信がない場合は、少量の小分けパックを購入するといいでしょう。

特に小型犬の場合は、10kg入りなどの大袋を購入するのではなく、1kgなど1ヵ月以内に食べきれる量を目安に用意しましょう。

歯磨きをする

犬の口臭対策歯磨き

犬の口臭トラブルのほとんどは、口の中からきています。

つまり、歯垢を除去しきれていないことが全ての根源です。

歯垢を除去するには、毎日の歯磨き以外に手段がありません

一日に一回は、犬専用歯ブラシでブラッシングしてあげましょう。

 

とはいえ、口の中を触られる犬も多いのが現状です。

愛犬がどうしても歯磨きを嫌がる場合は、歯磨きシートがおすすめです。

使い捨てタイプのシートになっていて、指にぐるりと巻き付けて使います。

フレーバーがついているので、気に入ってくれる子も多いはず。

歯磨きガム

犬の口臭対策歯磨きガム

毎日歯磨きをきちんとするのが理想ですが、「毎日」となると負担に感じてしまう飼い主さんも多いと思います。

そんな時におすすめなのが、歯磨きガム。

歯磨きガムを噛むことで、歯磨きガムの繊維が歯垢を除去してくれます。

 

歯磨きガムは色んなメーカーから出ていますが、まずは犬種にあったサイズを選ぶことが大切です。

あっという間に噛み終わったのでは、単なるオヤツになってしまいます。

そして、なるべく飼い主さんが歯磨きガムを手に持って、奥歯でしっかりと噛めるよう誘導してください。

ヨーグルトで口臭ケア

犬の口臭対策ヨーグルト

愛犬の口臭の原因が胃にあると判断した場合は、ヨーグルトを食べさせるのも有効な手段です。

ヨーグルトで腸内環境を改善し、嫌なにおいが口まで上がってくるのを防ぎます。

 

ちなみにヨーグルトは人間用でも良いという人もいますが、できれば犬用を用意してあげてください。

人間用だと乳糖やカルシウムの割合が多すぎる場合があります。

ただ、犬用ヨーグルトでも、なかなか身体に合わないというワンちゃんもいるようです。

犬用ヨーグルトを少量ずつ与えて、様子をみましょう。

口臭スプレー

犬の口臭対策スプレー

なんと犬の口臭に悩む方のために、犬用の口臭スプレーも発売されています。

口臭スプレーというと、「においをおさえるだけで直接的な解決にならないのでは?」と思ってしまいますが、中には歯垢・歯石除去効果があるスプレーや胃腸の調子が良くなるスプレーもあり、根本解決にまで導いてくれる可能性もあります。

 

また、スプレータイプ以外にも、飲み水に混ぜるだけでOKというタイプや、直接歯に塗り付けるジェルタイプなどもあります。

口臭サプリメント

犬の口臭対策サプリメント

愛犬の口臭が、胃腸の調子の悪さからきていると判断した場合、口臭サプリもお手軽でおすすめです。

乳酸菌や酵素などがしっかり犬の胃まで届くように調整されており、使い続けることで効果を発揮します。

口臭サプリを使うことで、軟便や下痢、便秘なども解消され、身体の免疫力も上がる場合も。

 

タブレットタイプなどの薬が苦手なワンちゃんは、フードにふりかけるタイプやジュレ状になっているタイプなどを選ぶと良いでしょう。

プロの口臭ケア!動物病院で歯石除去

犬の口臭対策動物病院で歯石除去

歯石状態になってしまうと、なかなか自宅でケアするのは難しくなります。

でも、歯石を放置しておけば、歯周病へとつながるため、一刻も早く除去することが必要

そこで、おすすめなのが、動物病院での歯石除去です。

 

動物病院で歯石除去する場合は、「麻酔をかける場合」と「かけない場合」とがあります。

麻酔は体に負担になるため、高齢犬では難しい場合も。

一方、麻酔をかけない場合は、犬が暴れることがあります。

どちらにするかは、獣医師の腕や犬の健康状態にもよるので、納得のいくまでしっかりと相談しましょう。

 

ちなみに料金は、犬の体の大きさや麻酔をかけるか否かによっても異なり、8000円~4万円ほどと言われています。

犬の口臭の原因を突き止めてしっかり対策を!

今回は、犬の口臭の原因やその対策について特集しました。

犬の口臭には、口の中のトラブルからくるものと、内臓疾患などの病気からくるものとがあります。

まずは、愛犬の口臭の原因が一体何なのかを、しっかりと見極めることが大切です。

口臭は、体全体への疾患へとつながる恐れもあり、決して放置しておいていいものではありません。

原因が分かれば、すぐに何らかの対策をとって、口臭ゼロを目指しましょう!