犬はちくわを食べても大丈夫?添加物やアレルギーなどの注意点も解説
魚のすり身からできているちくわ。
美味しく手軽に魚の栄養を摂れる美味しいちくわは、私たち日本人にとって身近な食材ですよね。
ちくわを食べていると「ちょうだい!」と寄ってくるワンちゃんも多いのではないでしょうか?
でも、加工品であるちくわを犬に与えてもいいのか…心配ですよね。
今回は、ちくわを犬に与えても大丈夫なのか、徹底解説します。
添加物やアレルギーなど、気になるポイントもおさえますよ。
犬はちくわを食べても大丈夫?
ちくわは、魚のすり身を主原料にした加工食品です。
ちくわの中には、犬が中毒を起こすような成分は含まれていません。
よって、犬はちくわを食べても大丈夫です。
ただし、ちくわに含まれる添加物のことを考えると、積極的に与えたい食材ではありません。
どうしても犬にちくわを与える場合は、商品をよく吟味して、与え方や与える量に気を付けてくださいね。
犬にちくわを与えるには添加物が気になる
犬にちくわを与える場合、やはり一番気になるのは添加物。
ちくわは、加工食品のため、どうしても添加物を多く含む商品が多いのが現状です。
ちくわに含まれてることが多い添加物を見てみましょう。
ソルビン酸カリウム
ちくわには保存料として、ソルビン酸カリウムが使われていることがあります。
「ソルビン酸カリウムには発がん性がある」と言われることもありますが、実はソルビン酸カリウム単体では発がん性は確認されていません。
ソルビン酸カリウムと亜硝酸塩とが結びついた場合は、注意が必要ですが、ちくわの場合、発色剤である亜硝酸塩が使用されていることはほとんどないため、気にする必要はないでしょう。
加工でんぷん
ちくわには、粘り気を増すための加工でんぷんが使われています。
加工でんぷんとは、じゃがいもやとうもろこし、小麦粉などのでんぷんに、何らかの化学物質を混ぜたものです。
加工でんぷんに使われる化学物質まで食品表示に明記する義務はないため、実際にどんな化学物質が入っているのか分かりにくくなっています。
大事な愛犬に食べさせる食品に「何が使われているのか分からない…」というのは、ちょっと怖いですよね。
化学調味料(アミノ酸等)
化学調味料とはいわゆる「味の素」のことで、人工的に作られている調味料です。
化学調味料は適量を摂取する分には、身体への影響はほとんどありませんが、大量に摂取すると健康被害が生じることが分かっています。
ちくわに使われている程度の化学調味料を摂取したからといって、犬の身体に何らかの影響が出るとは考えにくいでしょう。
ちくわを犬に与える時の適量や与え方
ちくわを犬に与える時の適量や与え方について確認しておきましょう。
トッピングに少量が基本
犬にちくわを与える場合、ドッグフードのトッピングとして少量を与えるというのが基本になります。
一般的に、人間の食べ物を犬に与える場合、1日の摂取カロリーの2割におさえることが基本とされますが、ちくわの場合は添加物や塩分を考慮しないといけないので、2割も摂取してしまうとやや多い印象です。
ドッグフードにパラパラと散らす程度の量におさえておきましょう。
塩分が気になるなら塩抜きして
ちくわは塩分量が多いように感じますが、加工食品の中では実はそれほど塩分量が多くありません。
ちくわ1本(30g)あたりの塩分量は、わずか0.6gです。
ただ、この塩分量でも気になる場合には、塩抜きが有効。
ちくわを輪切りにして水から茹でて沸騰させます。
沸騰後は1分ほど放置。
その後、水にとれば塩抜き完成です。
消化を良くするためにも、細かく刻んだちくわをトッピングするようにしてくださいね。
犬がちくわを食べるメリットや栄養効果
それではここからは、犬がちくわを食べるメリットや栄養効果についてみていきましょう。
ちくわで食いつきアップ
ちくわは、魚類のすり身が原材料として使われています。
犬は肉食というイメージですが、魚の味も好む子は多いので、ちくわも美味しく食べるはず。
食欲がイマイチない…という時には、ちくわをドッグフードにトッピングしてやると、食いつきが良くなるかもしれません。
魚由来のタンパク質や不飽和脂肪酸も
犬が食べられるちくわの量はごくわずかなので、ちくわで栄養を補おうという考え方は危険です。
犬の栄養はあくまでドッグフード主体であるべきですが、ちくわにも犬の健康に役立つ栄養素が含まれています。
やはり一番目に付くのは、魚由来のタンパク質。
犬は動物性のタンパク質を上手に分解できるため、ちくわのタンパク質も犬の身体づくりに役立ちます。
また、魚からできているということで、不飽和脂肪酸もちくわには含まれています。
不飽和脂肪酸は犬の体内でEPAやDHAに変化し、脳の働きを良くしたり、血液をサラサラにしたりします。
犬はちくわを食べていいけど注意点が!
犬はちくわを食べても大丈夫ですが、いくつか注意点があります。
確認しておきましょう。
魚アレルギーに注意
ちくわは、魚からできています。
そのため、魚アレルギーを持っている犬にはNG。
また、今のところ魚アレルギーがない犬でも、アレルギーはいつ発症するか分かりません。
ちくわを食べさせた後に皮膚や目、耳の赤みやかゆみが出たり、嘔吐や下痢などの症状が出たりした場合は、魚アレルギーの可能性もあります。
何らかの症状が出た場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
添加物が少ないちくわを選ぶ
ちくわで気になるのは、やはり添加物です。
犬が摂取するちくわの量はごくわずかとはいえ、「どんな影響が出るか心配…」という場合は、添加物が少ないちくわを選びましょう。
とはいえ、普通のスーパーマーケットで販売されているちくわには、ほとんど添加物が使われています。
どうしても添加物が気になるようなら、無添加食品を扱う店で購入するか、専門店販売、通販などを利用しましょう。
与え過ぎない
犬には、ちくわを与え過ぎないことが大切です。
犬の多くは、ちくわの食感や味、香りなどが大好き。
犬が欲しがるままに与えてしまうと、与え過ぎになります。
与え過ぎると、犬の身体に様々な弊害が出ることは確認してきましたね。
犬にちくわを与える場合は、ごく少量をおやつ程度に、が基本です。
まとめ:犬には積極的にちくわを与えないようにしよう!
今回は、犬にちくわを与えても大丈夫なのかを確認しました。
ちくわは犬にとって有害ではありませんが、添加物の心配やアレルギーの心配もあり、積極的に与えるべき食材でもありません。
犬にちくわを与える場合は、ごく少量にとどめておきましょう。