いつから?犬のシャンプーの頻度、やり方や温度、顔の洗い方も解説
子犬を飼い始めたばかりの頃は、「このやり方でいいのか…」と不安なことがたくさんありますよね。
特に、子犬のシャンプーについては、
「ニオイが気になってきたけど、いつからシャンプーしていいの?」
「自宅で犬のシャンプーをするやり方が知りたい」
などと気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、初めて犬を飼うという方のために犬のシャンプーについて特集します。
犬のシャンプーの頻度ややり方、また適切なお湯の温度や、犬が一番嫌がる顔の上手な洗い方まで徹底解説!
自信をもってワンちゃんをシャンプーしてあげられるようになりましょう。
子犬のシャンプーはいつから始める?
子犬を迎えた後、いつからシャンプーしてもいいのか気になりますよね。
ポイントは、子犬にとってストレスにならないことです。
ワクチンスケジュールに従って決める
子犬の時期の大きな出来事といえば、ワクチン接種です。
ワクチン接種スケジュールによって、シャンプーをいつから開始するか決めましょう。
2~3カ月の子犬を迎えた場合は、1回目のワクチンが終わって1~2週間後を目安にシャンプーしましょう。
それ以降の月齢の子犬の場合は、ワクチン接種スケジュールを確認し、前後1週間を避けてシャンプーすると良いでしょう。
実は獣医師によって判断が違うシャンプー開始時期
シャンプーのタイミングをワクチンのスケジュールに沿って決めるというのは、だいたいの獣医師が提唱していることです。
しかし、子犬のシャンプーをいつからしていいのかは、実は獣医師によって判断が分かれます。
最も多いのが、上記で紹介した1回目ワクチン終了後1~2週間というタイミングですが、中にはワクチン接種前でもOKという獣医師も。
逆に、全てのワクチン接種を終えてからがいいという慎重派の獣医師もいます。
心配なら念のため、かかりつけの獣医師にワクチンスケジュールとシャンプーの開始時期について相談してみましょう。
かかりつけ獣医師なら、あなたのワンちゃんの体調をみて適切な時期をアドバイスしてくれます。
犬のシャンプーの頻度
犬のシャンプーは手間がかかりますが、清潔を保つためには必要不可欠。
一体どのぐらいの頻度でシャンプーしてあげるといいのでしょうか?
犬のシャンプーは最低でも2カ月に1回は必要
犬のシャンプーは、最低でも2カ月に一度は必要です。
2カ月を過ぎると、汚れやフケなどが皮膚表面にたまってきて、皮膚病などのトラブルを招きかねません。
また、特に室内犬の場合は、人間とともに生活するわけですから、人間の体にも影響を与えてしまいます。
ノミやダニが増えてくる春~夏にかけては、1カ月に一度はシャンプーしてあげると安心です。
犬のシャンプーは毎日してもいいの?
犬を飼い慣れていないと「ニオイが気になる…」と毎日シャンプーしたくなるという方もいるようです。
しかし、シャンプーのし過ぎは犬にとって危険。
シャンプーするたびに体力も消耗しますし、必要な皮脂まで落としてしまい皮膚トラブルの元となります。
また、犬は自分のニオイがないと安心できず、不安になることも。
適度な間隔でシャンプーすることが大切です。
シャンプーできないときは洗い流すだけでOK
「昨日シャンプーしたばかりなのに、散歩で体に泥が…」
「シャンプーして1週間もたってないのに、お尻がウンチだらけになった」
というときは、シャンプー剤は使わず、お湯で流してあげましょう。
体拭き専用のシートなどを使って、キレイにしてあげてもいいですね。
清潔を保ちつつ、ワンちゃんにとって負担にならないよう、シャンプーの頻度を考えてあげましょう。
犬のシャンプーの準備
それでは、犬のシャンプーの準備について具体的にみていきましょう。
洗面台はダメ!必ず浴室でシャンプーすること
まず、洗う場所について。
チワワなどの小型犬の場合だと、つい洗面台や台所の流し等で洗ってしまいたくなりますが、まだシャンプーに慣れていないワンちゃんだと暴れて落下してしまうという事故につながることがあります。
最初は、必ず浴室で洗うようにしましょう。
シャンプーに必要なアイテムは5つ
犬のシャンプーに必要なアイテムは、合計5つ。
- 犬用ブラシ
- 犬用シャンプー
- バスタオル
- ドライヤー
- バスタブもしくは洗面器
ワンちゃんを浴室へ誘導する前に、すべて脱衣所や浴室にセットしておきます。
犬用ブラシとバスタオル、ドライヤーは脱衣所に、犬用シャンプーとバスタブ、洗面器は浴室にセットしましょう。
犬のシャンプーのやり方、胴体・顔の洗い方は?
それでは順番に、具体的に犬のシャンプーのやり方についてみていきましょう。
胴体や顔の洗い方など、ポイントを解説します。
1.体を濡らす前に必ずブラッシングを
まず、体を濡らす前に必ずブラッシングをする習慣をつけましょう。
ブラッシングすることで、毛玉をとり、余計な汚れやフケを浮かせる効果があります。
特に長毛種の場合、ブラッシングを怠ると毛玉を作ったままシャンプーすることになり、毛玉がひどくなってしまうこともあるので注意しましょう。
2.シャワーの温度は37~38度が最適&水流弱めで
ブラッシングが終わったら、いよいよワンちゃんの体をシャワーで濡らしていきます。
シャワーの温度は37~38度が最適です。
人間のお風呂の適温より3度ぐらい低い温度ですね。
「ぬるいかな?」と感じるぐらいで、ワンちゃんはちょうどいいと覚えておきましょう。
また、水流は弱めで、シャワーヘッドを体につけるようにして洗うと、水音がおさえられるのでおすすめです。
それでも怖がるようなら、スポンジにお湯を含ませて優しく濡らすようにしましょう。
3.まずはお尻から濡らすと怖がらない&耳は注意!
初めてシャンプーする場合は、水を怖がるワンちゃんもいます。
まずは、顔から一番遠いお尻から濡らすと良いでしょう。
お尻から濡らし、背中やお腹を濡らし、最後に顔にというイメージで。
毛が深いワンちゃんは、しっかりと毛の奥まで濡らすようにしましょう。
耳の中に水やシャンプーが入ると、外耳炎などの病気になることも。
耳に水が入らないよう、気を付けてあげましょう。
どうしても水が入ってしまう場合には、あらかじめ綿などを耳に詰めておくという方法も。
4.シャンプー剤は直接かけず、泡立ててからかけるのがポイント
体全体に水分が行きわたったら、いよいよシャンプー剤の登場です。
シャンプー剤にもいろいろと種類があります。
慣れないうちは、泡で出てくるタイプが使いやすいでしょう。
液状のものを使うなら、洗面器等にシャンプー剤を出しておき、お湯で溶かしてあらかじめ泡立てておくと作業がスムーズです。
くれぐれも液体のシャンプー剤を直接ワンちゃんの体にかけるのは止めてください。
刺激が強すぎます。
また、目にシャンプーが入ると結膜炎などの目の病気を引き起こすことも。
目にシャンプーが入らないよう気を付けてあげましょう。
目の周囲はシャンプー剤をつけず、水だけで洗うと危険性がぐっとダウンします。
5.しっかりと洗い流す
人間のシャンプーと同じで、ワンちゃんのシャンプーもしっかりと洗い流すことが大切です。
洗い残しがあると、フケやかゆみの原因となり、皮膚病につながる恐れもあります。
まず、顔周りからしっかりと流し、徐々にお尻のほうへ向かって流していきましょう。
顔→背中→お尻→お腹と流し終わったら、最後に足を流します。
足で注意するのは、肉球です。
肉球の間にシャンプー剤が残りがちになるため、しっかりチェックしておきましょう。
6.タオルドライを念入りに
流し終わったら、犬自身にまずはブルブルと水を落とさせます。
ワンちゃんの耳に息をふきかけると、ブルブルしてくれやすくなるので試してみてください。
その後、念入りにタオルドライします。
吸水性の良いバスタオルを3枚ほど使って、しっかりとふき取ります。
タオルドライをしっかりとしておくと、ドライヤーの時間が短くて済むため、タオルドライは大事。
7.ドライヤーは温度と風量に気を付けて
ドライヤーは温度と風量に気を付けてください。
低温モードがあるドライヤーなら低温で設定を。
ドライヤーの風が当たる位置に飼い主さんの手を添えて、常に温度チェックしながら乾かすようにすると火傷を防げます。
また、風が強すぎると怖がるので、20cmぐらいは体から離して、弱い風量で乾かしましょう。
毛が絡みやすい犬種の場合は、ブラッシングしながら乾かすのも忘れずに。
犬に人間用シャンプーを使ってもいいの?
「犬に人間用のシャンプーを使ったら毛がつやつやになった」という知り合いがいます。
ただ、これは稀なケース。
基本的に犬と人間とでは、皮膚のpHも違いますし、皮膚の薄さも違います。
人間用シャンプーは、刺激が強すぎて皮膚トラブルを起こす可能性があると覚えておきましょう。
ただ、犬用のシャンプーなら何でもいいというわけではありません。
ワンちゃんの中には、特別に皮膚が弱いという子もいます。
また、今はまだ皮膚が健康な子でも、いつアレルギー等を発症するか分かりません。
愛犬には、できるだけ安全で安心して使える犬用シャンプーを選んであげたいですね。
シャンプー方法を覚えて愛犬をいつもキレイに
今回は、犬のシャンプーについて特集しました。
子犬の頃はお互いに戦々恐々といった雰囲気になりがちなシャンプーですが、回数を重ねるごとに必ず慣れます。
犬のシャンプーは覚えれば簡単なものです。
ぜひ、しっかりとシャンプー方法をマスターして、愛犬をキレイにしてあげてくださいね。